上原 直人
UEHARA Naoto
生涯に広がる学びの在り方を探る研究
社会教育学および生涯教育学を専門としています。人間の「学び」を若年期の学校教育に限定せずに、学校外や社会における、そして生涯にわたる営みとして捉え、学びが個人の成長や社会参加にどのように関わっているのかを探究する学問です。生涯学習政策と社会教育行政のあり方、公民館や図書館等の社会教育施設の役割と運営、若者・高齢者・女性・障害のある人等の学びの支援、地域コミュニティづくりと学びの関係、社会教育士・社会教育主事等の専門職の役割、諸外国の社会教育および生涯教育との比較(学校教育以上に国による違いが大きい)など研究テーマは多岐に渡ります。特に関心を持っているのが、地域コミュニティづくりと強く結びついてきた日本の社会教育の歴史的考察、人々が学校外において市民性をいかにして育んでいけるのか(シティズンシップを獲得していけるのか)についての理論的・実践的考察です。

メッセージ
工学部や工学研究科においてリベラルアーツを学ぶことは、技術を社会との関わりの中でどのように位置づけ実装していくかを考える力を身につけていくことにもつながります。AIや遺伝子技術などは特に分かりやすいですが、歴史的視点や倫理的視点を欠くと大きな問題を引き起こしかねません。また、複雑化かつ多様化する社会において技術のあり方を考えていく上では、物事を多角的に捉え全体を俯瞰できる力や前提そのものを疑う姿勢も重要になってきます。社会教育学および生涯教育学との関連でいえば、社会人の学び直しの必要性が叫ばれる中で、技術者にとっての「主体的な」学び直しとは何かを考えていくことも重要です。
