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-ヘテロ環カルベンを用いた新規金属錯体触媒の開発

新たに化学物質を得るためには多くの場合、反応に伴うエネルギーが必要となりますが、触媒はそのエネルギーを小さくすることにより環境に及ぼす負荷を低減することが可能です。金属錯体は、有機あるいは高分子合成反応において、高選択的に反応を進行させることができる有用な触媒として多く利用されています。本研究では、多様な-ヘテロ環カルベン化学種を用いて、強い金属-炭素結合を有する各種金属錯体を新たに合成し、それらの構造や電子的な性質を明らかにするとともに、空気中でも安定で取り扱いが容易な、長寿命で高活性な触媒開発を目指しています。また、個々の反応に適した触媒設計を可能にするために、それぞれの触媒反応を錯体化学の視点から詳細に検討しています。

生命・応用化学類|准教授

柳生 剛義(ヤギュウ タケヨシ)

YAGYU Takeyoshi

9 産業と技術革新の基盤をつくろう

キーワード

錯体化学
有機金属化学

担当分野・プログラム

研究区分

無機・錯体化学、分析化学

研究テーマ

  • 高機能性錯体触媒の開発
  • 反応環境の構築による錯体触媒の反応性の制御
  • 有機金属錯体の反応機構の解明

メッセージ

金属錯体は金属やその周囲に存在する配位子を適切に選択することにより、精密に反応性を制御することが可能で、さまざまな反応に適した触媒となることが期待できます。その中で私たちは、-ヘテロ環カルベン化学種を配位子として用いて、有効な新規触媒の開発を行っています。触媒は環境負荷の低減・コストの削減の観点から多様な用途に対して開発されており、より高性能な触媒の開発は私たちの豊かな生活に寄与するのみならず、省エネルギーや自然環境保全につながります。