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ミクロとマクロを繋ぎ、複雑な流体現象の原理を解き明かす

私たちの身の回りにある水や空気の流れは、一見単純そうに見えて、実は非常に複雑なルールで動いています。この流れの正体を探求し、応用するのが「流体工学」という学問分野です。私の研究では、二つの異なるスケールを「繋げる」ことを大きなテーマとしています。一つは、目に見えないほど小さな「分子」が飛び交うミクロの世界。もう一つは、私たちが普段目にする大きな「渦や流れ」のマクロの世界です。これら二つのスケールにおける流体現象に対し、時には個別に深く掘り下げ、時には両方の視点からアプローチすることで、その本質に迫ります。研究の対象は、流体現象の根本原理の探求から、医療機器の中を流れる血液の動きの解析まで多岐にわたります。小さな世界の物理法則が大きな世界の現象をどう形作っているのか。その原理を解き明かすことで、未来の技術を支える新しい科学の土台を作ることを目指しています。

電気・機械工学類|准教授

山田 格(ヤマダ トオル)

YAMADA Toru

7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
9 産業と技術革新の基盤をつくろう
14 海の豊かさを守ろう
15 陸の豊かさも守ろう

キーワード

分子粗視化手法
凍結・融解
乱流
実験流体力学
数値流体力学

担当分野・プログラム

研究区分

流体工学、熱工学

研究テーマ

  • 分子粗視化手法の開発および改良
  • フロントステップ乱流の実験および数値的研究
  • 回転系乱流の実験および数値的研究
  • 水ベース磁性流体の凍結現象の解明
  • 竜巻型吸引流れの制御に関する研究
  • 有限要素法を用いた複雑形状を有する流れ場の数値計算

メッセージ

研究とは、教科書にまだ載っていないことを見つけ出し、未来の教科書を創っていくような、そんな営みではないかと考えます。そこには学校のテストのような「たった一つの正解」があるわけではありません。目の前の複雑な現象をどう捉え、どう読み解くか。その解釈のプロセスによって、多様な「答え」が生まれてくる。それが研究というものの面白さだと感じます。私は、ミクロとマクロの視点から流体現象の原理を探求していますが、これもまた、目に見えない真実を自分なりに解き明かそうとする挑戦です。正解のない問いに向き合い、科学の新しい土台を少しずつ築く。その過程で出会う発見こそが、研究という仕事の醍醐味ではないでしょうか。