Close

生成文法で探る英語統語構造の変化

私の研究分野は英語学・統語論で、英語の文法構造の歴史的発達を、生成文法の枠組みに基づいて分析しています。現代英語の文法体系は、固定された規則の集まりではなく、古英語・中英語・近代英語・現代英語へと至る歴史の中で、語順や文の組み立て方、構造、機能範疇のあり方などが変化することによって形成されてきました。私の研究では、特に補文構造や叙述構造に注目しています。これらの構造が時代ごとにどのように分布し、どのような再分析や統語変化を経て現代英語の体系へとつながっているのかを、歴史コーパスや文献資料に基づいて分析しています。また、英語の歴史的変化を日本語や他の言語との比較の中でとらえることで、個別言語としての英語の特徴だけでなく、人間言語に共通する普遍的な文法原理の解明にもつなげたいと考えています。

基礎類|教授

横越 梓(ヨコゴシ アズサ)

YOKOGOSHI Azusa

4 質の高い教育をみんなに
10 人や国の不平等をなくそう

キーワード

理論言語学
統語論
歴史言語学

担当分野・プログラム

研究区分

文学、言語学

研究テーマ

  • 言語の歴史的発達
  • コーパスを利用した言語データの解析
  • 極小主義理論と言語の統語構造

メッセージ

英語の文法というと、規則を覚えたり、正解を選んだりするものだと思われがちです。しかし文法は、ただ暗記するためのものではありません。なぜ英語ではその語順になるのか、なぜその表現が自然に聞こえるのかを考えると、文法はことばの仕組みを探る面白い学問になります。英語の歴史を調べると、現在の文法が偶然できたものではなく、長い時間をかけて変化してきたことが見えてきます。私の研究では、現在の英語の文法がどのように生まれ、なぜそのような形になったのかを明らかにすることで、英語の本質的な理解と、人間がことばを操る不思議な能力の解明に近づくことを目指しています。