吉田 亮
YOSHIDA Ryo
サイエンスから挑むコンクリート工学のフロンティア
我々は建設材料の研究を通じて、地球環境の保全と安全な暮らしの実現に貢献することを目指しています。コンクリートの劣化メカニズムを、ナノスケールの空隙構造とその機能をもとに解明し、経験工学に依存してきた従来のコンクリート工学を科学に基づいて再構築することを志しています。空隙構造には配合、水和反応、養生条件、使用環境などの履歴が反映されます。空隙の診断を通じて劣化進行を精密に予測するとともに、実構造物の調査や非破壊試験の開発を進め、現場に根ざした高度な点検・診断技術を確立することで、インフラ維持管理における最適な解決策を提案しています。さらに、空隙の壁面を形づくるケイ酸カルシウム水和物について、結晶科学や地球科学の視点からその構造と生成過程を研究し、「コンクリートとは何か?」という根源的な問いに挑戦し、放射性廃棄物処分施設などに求められるコンクリートの超長期耐久性予測にも貢献します
担当分野・プログラム
研究区分
土木工学
研究テーマ
- 歴代構造物コンクリートの科学分析による産業技術革新の良否検証
- 第一原理・分子動力学計算によるケイ酸カルシウムの結晶構造解明
- 材料科学に基づいたコンクリートの劣化メカニズム解明
- 空隙の構造と機能の解明によるコンクリート耐久性予測
- カーボンニュートラルに貢献する建設材料のネイチャーミメティクス
メッセージ
コンクリート構造物の維持管理は、日本のみならず世界が抱える問題となっています。この問題を解決するには、経験に基づき立脚されたコンクリート工学の仮定について、現象の本質を問う科学的な検証により、コンクリート構造物の維持管理にイノベーションを創出することが必要です。 本研究室の卒論・修論で開発する補修材料、提案する維持管理手法は、実務が直面している問題に、本質的な解を与えることを目的としています。 学生さんの取り組んだ研究のひとつひとつが、世界のインフラ問題を解決することに繋がっています。建設材料の研究を通じて、地球環境の保全と安全な暮らしの実現に貢献しましょう。
