湯川 光
YUKAWA Hikari
人の行動を支援する感覚共有技術
触覚を中心とした人の感覚に着目し、その原理の解明から応用技術の開発まで幅広く研究しています。特に、感覚を他者と共有したときに、人の運動や行動がどのように変化するのかに着目しています。例えば、複数人で協調作業を行う場面では、力感覚などの感覚情報を相互に共有することで、相手の状態や意図を理解しやすくなり、より円滑な協調につながる可能性があります。また、高齢者のフレイル(*)予防を目的として、ドラム演奏を対象とした運動支援技術の開発にも取り組んでいます。手本となる動作を感覚情報として提示することで、動きの直感的な理解を促すことを目指しています。これらの研究では、運動情報や生理情報を計測し、身体・認知・心理の側面から多角的に評価することで、実社会で活用できる技術へと発展させることを目標にしています。
(*)フレイル:加齢により心身の機能が低下した虚弱状態のこと。

担当分野・プログラム
研究区分
人間情報学
研究テーマ
- 感覚刺激提示デバイスを用いた運動支援
メッセージ
人はそれぞれ、得意なこともあれば、苦手なこと、一人では難しいこともあります。触覚などの感覚を共有する技術によって、誰かの動きや意図を感覚として伝えたり、行動のきっかけを与えたりすることで、自分の能力を少し広げられる可能性があります。こうした身体的・心理的な側面からのサポートによって、できないことを個人の限界として終わらせるのではなく、技術によって挑戦を支援できる社会を目指しています。
