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学生の取組紹介―生命・応用化学専攻等の学生が若手研究者の活性化に向けた研究会を開催

2022年12月12日掲載


生命・応用化学専攻等の学生が若手研究者の活性化に向けた研究会「第62回 生物物理若手の会 夏の学校」(主催:生物物理若手の会)を開催しました。夏の学校は学生主体で運営され、生命・応用化学専攻 博士後期課程2年の杉浦雅大さんが校長及び責任者として夏の学校の統括を行うとともに、本学学生14名が広報や会計等を務め、運営をサポートしました。生物物理学における著名な先生方による研究成果や同分野の歴史、人生経験等についての講演や若手研究者同士の交流企画が催され、学生らにとって、今後の研究・人生に対する新たな学びの機会となりました。全国から約200人の学生、若手研究者らの参加があり、盛況なイベントとなりました。

生物物理若手の会
夏の学校

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夏の学校 校長及び責任者:杉浦雅大さんからのコメント


【生物物理若手の会 夏の学校について】
生物物理学は、蛋白質や核酸から細胞・個体といったミクロからマクロまで幅広い階層を対象に、物理的手法・視点によって生物を根本から理解することを目指す、日本でも非常に大きな研究分野です。そして、生物物理若手の会夏の学校 (以下、夏学) は、そんな生物物理学を専攻している、あるいは興味を持っている全国の大学生・大学院生・若手研究者を対象とした研究会です。
本夏学は、1960年に初めて開催されて以来毎年行われ、2022年で62 回を数えます。今年は、そんな私たち学生の人生より3倍近い歴史を持つ生物物理について改めて知ることで、参加者にとって新たな知見をはぐくむことができる会にしたい!、参加者のこれからの研究生活や社会に出てからといった人生全般において、ピリッと引き立つアクセント(スパイス)になるような会にしたい!、という思いで「故きを温ねて新しきを知る~ぼくらの香辛料~」というテーマを掲げました。

【夏学の運営】
夏学は毎年学生によるボランティアで運営されており、名古屋工業大学からは生命・応用化学専攻等の大学院生14人が名乗りを上げました。私たちは夏学開催に向けて、開催1年前から活動を開始し、財団法人への助成金申請や企業への協賛のお願い、招請する先生方の決定とご連絡、会場の確保、HPや予稿集の作成、夏学参加の告知等の幅広い業務をすべて学生のみで行ってきました。その甲斐あってか、学生主体の研究会でありながら全国から200人に迫る学生、若手研究者、シニア研究者が集まり、生物物理学を代表する偉大な先生方にご講演していただくことができました。

【大変だったこと&夏学運営から得られたもの】
開催時は新型コロナウイルス感染症による影響が徐々に収まってきていましたが、100人を超える人数が一堂に会した今年の夏学では、様々な不測の事態に備える必要がありました。接種証明書の提出や消毒液の設置、マスクの準備に至るまで様々な準備はもちろんのこと、参加者が新型コロナ感染により現地参加できなくなった場合を想定し、若手の会としては初めて現地開催とオンライン配信を同時に行いました。これら運営スタッフ(本学学生ら)の努力によって、幸いなことに新型コロナ感染者を1人も出すことなく無事に閉会することができました。
また、運営スタッフ(本学学生ら)は研究や就職活動、授業といったその他の仕事がある中で、コツコツと準備を進めることで、見事盛大な夏学を開催することができました。忙しい学生生活の中でこのような活動を行うことはとても苦しいことです。しかし、我々は最高の夏学を開催するために、やりがいを持って精一杯努力したことで、参加者の統計がある過去夏学の中では唯一100人を超える現地参加者を集め、参加後アンケートでは参加後の満足度95%を達成することができました。
これらの経験から、綿密な計画性の重要さ、あきらめないことの大切さ、そこから得られる大きな達成感があることを学びました。もちろん、偉大な先生方や志を同じくする同年代の若手研究者と触れ合うことで研究に対するモチベーションが大いに高まったことは言うまでもありません。

【最後に】
このような突飛な経験を学生のうちに経験できる人は滅多にいませんし、したくてもできるものではありません。夏学運営を見事完遂した学生らは、社会に出ても、今後の日本を牽引していくことができる人材であるといえます。
本学には上記のごとく意欲溢れる学生さんが多く集まっているため、今後も夏学のような日本の将来を担う若手を盛り上げていく活動に積極的に参加していってもらいたいです。

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【運営スタッフ(太字下線:本学学生)】
校長:杉浦雅大(生命・応用化学専攻 博士後期課程2年)、教頭:飯田史織、会計:杉本哲平(工学専攻 博士後期課程1年)、石川和季(工学専攻 生命・応用化学系プログラム博士前期課程2年)、犬飼紫乃(工学専攻 生命・応用化学系プログラム博士前期課程1年)、大橋沙也佳(工学専攻 生命・応用化学系プログラム博士前期課程1年)、関根由佳、予稿集:加藤壮一郎(工学専攻 生命・応用化学系プログラム博士前期課程2年)、青山真子(工学専攻 生命・応用化学系プログラム博士前期課程2年)、奥山あかり(工学専攻 生命・応用化学系プログラム博士前期課程2年)、市川雄貴(工学専攻 生命・応用化学系プログラム博士前期課程1年)、講演: 西山尚来、高橋拓矢、
広報:水野陽介(工学専攻 生命・応用化学系プログラム博士前期課程1年)、杉浦勇也(工学専攻 生命・応用化学系プログラム博士前期課程1年)、山下陽(工学専攻 生命・応用化学系プログラム博士前期課程1年)、会場:沈佳娜、目黒瑛暉、HP:伊藤冬馬, 犬塚健剛、
Twitter: 岩田聖矢(工学専攻 生命・応用化学系プログラム博士前期課程2年), Slack: 渡辺航平(工学専攻 生命・応用化学系プログラム博士前期課程2年)

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