工学専攻生命・応用化学系プログラムの村田 裕祐さんがThe 24th International Symposium on Fluorine Chemistry Best Poster Awardを受賞しました。
2024年09月04日掲載
受賞者
工学専攻生命・応用化学系プログラム (柴田 哲男研究室)
村田 裕祐
受賞名
The 24th International Symposium on Fluorine Chemistry
Best Poster Award
(The 24th International Symposium on Fluorine Chemistry)
受賞の内容
「Transition-Metal-Free Regio- and Stereoselective Nucleophilic Addition of F, N, O-Nucleophiles to SF4- and SF5-alkynes」
SF5基、SF4基は高電子求引性、高脂溶性、立体的かさ高さという特徴をもち、特にSF4基は直線構造ユニットとしてもユニークである。近年、C-F結合から成るフッ素化合物の環境毒性が世界的問題となっており、SF5、SF4化合物はそれらの代替としての利用が期待されている。本研究では、SF5-,SF4-アルキンが求核剤に対し特異的に高い反応性を示すことを解明し、SF4エナミン、SF4ビニルエーテル、SF4フッ化ビニルおよびSF5フッ化ビニルの合成に成功した。
今後の抱負
この度、最大規模のフッ素化学国際学会であるISFCでこのような賞をいただいたことを大変光栄に思います。本研究を行う中で丁寧なご指導を賜りました柴田哲男教授をはじめ、数々のご助言をいただいた住井裕司准教授、共に研究に励んだ羽田謙志郎氏及び研究室の皆さんに感謝申し上げます。また、本発表に際し2024年度名古屋工業大学基金国際学会発表支援から経済的支援をいただき、感謝申し上げます。今後も有機フッ素化学の発展に貢献できるよう、より一層熱心に研究に取り組んでまいります。