工学専攻環境都市プログラムの加藤碩二郎さん、佐野翔騎さんが令和6年度土木学会中部支部研究発表会 優秀講演者賞を受賞しました
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2025年4月22日掲載
受賞者
工学専攻環境都市プログラム (前田健一研究室)
加藤碩二郎
佐野翔騎
受賞名
令和6年度 土木学会中部支部研究発表会 優秀講演者賞
(土木学会中部支部)
受賞の内容
加藤碩二郎「基礎地盤中の粘土層の位置が堤体と基礎地盤の損傷に及ぼす影響」
河川堤防では出水時に裏法面・裏法尻・堤内地基礎地盤からの漏水・噴砂の事例が多く確認されている。この一因として、旧河道付近に形成された不透水層が、間隙水の堤内地における行き止まり境界となり漏水を誘発している可能性が示唆されている。本研究では、粘土層の片端の裏法尻に対する位置を変えた模型実験を実施し、基礎地盤表層の粘土層の位置の違いによる漏水発生状況、堤体と基礎地盤の変状・損傷パターンとその動態の生じる違いを調べ、そのメカニズムの解明を試みた。
佐野翔騎「地下埋設管周辺の空洞形成過程に及ぼす地下水面形の影響」
陥没発生の原因となる地下空洞の形成には地下水位条件が一つの要因となっているが、具体的な影響や空洞形成過程における地下水位挙動は解明されていない。そこで飽和地盤内の地下水位を可視化して模型実験を行い、水位挙動について考察を行った。その結果、地下水位挙動と土粒子流出量の変化には一定の関係があることが判明した。またThiemのε法を用いることで災害規模の推測が可能であることが明らかとなった。
受賞者のコメント
加藤碩二郎さん
この度はこのような賞を受賞することができ、大変光栄に思います。今回の受賞は、指導教官である前田健一教授をはじめ、研究室のメンバーのサポートなくしては得られないものであったと感じています。この場をお借りして感謝申し上げます。今後はより一層研究に励み、河川堤防の効率的な維持管理に貢献していきたいと思います。
佐野翔騎さん
この度はこのような賞を頂き、大変光栄に思います。今回の受賞は指導教官である前田先生をはじめ、研究室の先輩方のご指導のおかげです。この場を借りてお礼申し上げます。陥没災害は現在注目を集めており、メカニズムの解明が期待されています。修士課程での2年間においても研究活動に尽力し、実社会に貢献できるように努めていきます。
工学専攻社会工学系プログラム(研究当時)の木村駿哉さんが令和6年度土木学会中部支部研究発表会 優秀講演者賞を受賞しました 工学専攻環境都市プログラムの中江奏太さんが令和6年度土木学会中部支部研究発表会 優秀講演者賞を受賞しました