本学学生が鶴舞公園で実務建築設計 公開講評会を実施しました
Campus life
学生生活
2025年8月19日掲載
活動者
工学専攻建築・デザインプログラム 印南学哉
(石松丈佳研究室)
工学専攻建築・デザインプログラム 加藤拓実、神山歩、安井太一
(加茂紀和子研究室)
工学専攻建築・デザインプログラム 林弘基
(夏目欣昇研究室)
工学専攻建築・デザインプログラム 阿部莉々子、鵜崎悠李
工学専攻創造工学プログラム 山田赳行
(伊藤孝紀研究室)
活動内容
実務建築設計 公開講評会
修士1年生の実務建築設計課題の最終講評会を鶴舞公園で行いました。課題内容は鶴舞公園の中に学びのステーションをつくるというもので、都市公園の意義や身近な場所のスケールを把握することを通して都市における寛容な場の可能性について考えました。
今回の講評会は、大学での活動と成果を学内に留めず、まちに開いて共有する試みとして鶴舞公園という公共空間を舞台としました。公園のおおらかさによって、講評会は訪れた市民や通行人の目に触れる開かれたかたちとなりました。そして、目の前に敷地があるという環境が仮想の提案とその議論にリアリティを与えてくれました。
また、公園内に模型やパネルを展示して講評を行うことで、公園という既存の公共空間を「学びの場」として活用する新しい取り組みでもありました。ふだんは散歩やレクリエーションに利用される公園の一角が、一時的に「表現の場」として立ち上がることで、都市公園が持つ多義的な性格を浮かび上がらせることができたと考えます。
今後の抱負
ご協力いただいた緑化センター職員の皆様、富永譲先生、北山恒先生、陣内秀信先生、加茂先生、近藤先生、夏目先生、協力してくださった学生の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうござました。
今回は大学外から見えないまま終わることの多い授業の成果やその講評会を公園へ持ち出してみました。風が吹き、人が行き交い、犬が吠える。烏が模型を襲撃することもありました。けれど、このような開けた場所にこそ、大学の営みが備えていなければならない公共性があるのではないかと感じました。
今回の講評会を一度きりの試みで終わらせてはいけません。
継続していくことで、大学と公園のあいだに生まれる開かれた場やその風景が少しずつまちの当たり前になっていくのだと思います。
こうした機会を今後も重ねながら、大学と公園と、そして地域とゆるやかだけど確かなつながりを育てていけたら良いのではないかと思います。