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ソーラーカー部がWGC2025で優勝しました!

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2025年9月 2日掲載


名工大ソーラーカー部は秋田県大潟村で8/9~8/12にかけて開催されたWorld green challenge2025 (以下WGC2025)に参加し、35周という結果でクラス優勝並びに総合優勝を果たしました。今後当部では新車製作に取り組む予定であり、この優勝は部としての今後の活動に自信をつけるものとなりました。大会中に起こった様々な困難を乗り越えて勝ち取っただけに、かなり価値のある優勝になりました。

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大会概要

WGC2025は秋田県大潟村のソーラースポーツラインにて毎年8月に4日間の競技日程で開催されます。初日は車検が行われ、残り3日間で計25時間の本戦で周回数を競います。コース長は一周25kmを誇り、日本最大級のコースです。今大会では、全15チームが参加しました。

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本戦のレポート

本戦1日目は特に大きなトラブルもなく、ドライバー交代などでもチームで連携をとり大会首位で初日を終えました。レース後は発電やマシンのメンテナンスを分担して行いました。

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本戦2日目はあいにくの曇天で始まりました。また前夜に降った雨でコース上には大きな水溜まりもできてしまい、ソーラーカーにとってハードなコンディションでの競技となりました。太陽光発電も思ったほどの量が得られず、ドライバーやエネマネ担当(ソーラーカーのエネルギー残量を管理する担当)が走行速度などに工夫をしてペースを維持しました。しかしレース終盤、順当に走行を続けていたマシンが急に動かなくなるトラブルに見舞われました。原因は制御回路の浸水と判明。幸いにもスペアがあり、その場での修理が出来ました。その時はチーム全員で安堵しました。マシントラブルがレースの終盤だったことによりこの日も1位で終えられました。

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本戦3日目も朝から曇天で、朝の発電は思うようにいかず、発車直後に無線が繋がらない、走行中のテレメトリデータ(発電量や消費量が分かるデータ)が送られないという問題が発生。プラカードでの伝達に切り替えるなどの対応をとりました。ピットインしてテレメトリなどのトラブルは解決できました。しかしさらにモーターコントローラの不調など満身創痍での走行を強いられました。充電切れでマシンがストップしてしまう事もありましたが、発電により回復して再びレースに復帰しました。レース終盤には積乱雲がコース上を覆い大粒の雨が降り、コース上には10cm以上の水溜りもできたため予定の1時間ほど早くレース終了を迎えました。この日もペースをなんとか保つ事で1位を死守しました。この時点で総合優勝が決定しました。

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部長のコメント

2年前に出場したWGC2023では9周しか走ることができず、クラス最下位という結果でした。そこから組織体制や活動方法を考え直したことが今回の優勝という結果につながったと感じております。昨年からの目標であったWGC2025優勝を果たすことができ、部員一同非常に嬉しく思っております。日ごろから支援していただいているスポンサーやOBの皆様、本当にありがとうございます。今後は、来年のWGC2026や2年後のワールド・ソーラー・チャレンジに向けて新しいマシンの設計・製作に励んでまいります。これからも名古屋工業大学ソーラーカー部をよろしくお願いいたします。

URL

名工大ソーラーカー部:https://solar-car.club.nitech.ac.jp/

 

大会URL:http://wgc.or.jp/

 

大会公式写真ライブラリ:https://photos.app.goo.gl/Cs1QgUpE2dFLRVat5