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工学専攻機械工学プログラムの横井絢斗さん、中垣真青さんが第23回日本流体力学会中部支部講演会 中部支部講演会優秀賞を受賞しました

Campus life

学生生活

2025年11月28日掲載


受賞者

工学専攻 博士前期課程 機械工学プログラム 玉野・武藤研究室

横井絢斗

中垣真青

受賞名

中部支部講演会優秀賞

 第23回日本流体力学会中部支部講演会

受賞の内容

横井絢斗「高分子溶液の注入に伴う抵抗低減乱流境界層に設置された有限長角柱周りの乱流構造」

液体と固体の性質を併せ持つ粘弾性流体を添加すると、乱流中の渦構造が抑制され、流動抵抗が大幅に低減することが知られています。しかし、流動抵抗低減に対する乱流構造の寄与については十分に解明されていません。本研究では、有限長角柱周りに形成される複雑な乱流構造に着目し、粘弾性流体の影響を複数台のCCDカメラを用いたPIV計測を実施し、壁面近傍に粘弾性流体を注入することで、角柱後流全体の乱流構造に顕著な変化が生じることを明らかにしました。

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中垣真青「機械学習援用型複屈折計測法による模擬血液応力場の予測システムの開発」

脳動脈瘤破裂によって生じるくも膜下出血は、日本国内の死因第4位に位置する重篤な疾患であり、その発症には壁面せん断応力が関与していることが知られています。本研究では、血管と血流がどのように応力を及ぼし合うのかを実験的に明らかにするため、高速度偏光カメラを用いた複屈折計測法を構築し、模擬血管と模擬血液の応力相互作用を位相差分布として可視化しました。さらに、模擬血管(高分子ゲル流路)内で得られた位相差分布を入力として機械学習モデルを構築し、実験では計測が難しい模擬血液(高分子液体)内の位相差分布を高精度に予測することに成功しました。

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受賞者のコメント


横井絢斗さん

この度は、中部支部講演会優秀賞を受賞することができ、大変光栄に思います。指導教員である玉野真司教授と武藤真和助教、研究室の皆様には貴重なご意見とご協力を賜りました。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。この度の受賞を励みとして、より一層研究活動に取り組みたいと考えております。

 
中垣真青さん

このたびの受賞を大変光栄に存じます。本研究の遂行にあたり、指導教員である玉野真司教授と武藤真和助教をはじめ、メディア情報プログラムの上乃聖助教、日本工業大学の小林和也助教より貴重なご意見とご助言を賜りました。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。今後も本成果を糧に、研究活動に一層励んでまいります。

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