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生命・応用化学専攻の伊藤芳恵さん、遠藤卓さん、共同ナノメディシン科学専攻の太田康博さんが第7回CSJ化学フェスタ2017で優秀ポスター発表賞を受賞しました。

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2017年12月13日掲載


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受賞者

生命・応用化学専攻 博士前期課程 2年 伊藤 芳恵(小澤・猪股研究室)
生命・応用化学専攻 博士前期課程 2年 遠藤 卓 (小澤・猪股研究室)
共同ナノメディシン科学専攻 博士後期課程 3年 太田 康博(小澤・猪股研究室)

受賞名

第7回CSJ化学フェスタ2017 優秀ポスター発表賞
CSJ化学フェスタ

受賞の内容

伊藤さん:「イオン液体修飾細孔材料に担持された Co 錯体による可逆的な NO との反応」

均一系触媒分子を不均一系へと展開する媒体として、嵩高い構造を有するイオン液体を修飾させた細孔材料を合成し、そこに様々な機能性分子を担持させた新たな触媒材料を開発しています。今回は、一酸化窒素(NO)と選択的に反応をするCo錯体を担持させた材料がNOと可逆的に反応することを示したことを発表し評価されました。

遠藤さん:「シデロフォア-鉄錯体獲得系を利用した微生物検出法の開発」

安全・安心な社会の実現に向けた技術開発の一環として、様々な感染症の原因である微生物を検出する技術の開発が進められています。本研究では微生物の細胞膜に存在するタンパク質により獲得される4種類の人工シデロフォアおよびそれらの鉄錯体を合成しました。種々の測定により、合成された錯体が多種類の微生物を選択的かつ高感度に検出可能であることを明らかにしました。

太田さん:「モノエタノールアミン誘導体をインターカレートしたベーマイトの加熱処理によって励起される蛍光の温度依存性」

蛍光材料は、現代の私たちの生活において重要な役割を担っている材料の一つです。本研究では、青色の蛍光を示す「有機成分と複合化されたベーマイトのナノ粒子」の蛍光特性に熱処理温度が与える影響とその発光のメカニズムについて、様々な測定から明らかにしました。希土類元素を含まずに特徴的な蛍光特性を示し、簡便なプロセスで作製できることを示したことが評価されました。

今後の抱負

伊藤さん

この度は、このような賞を受賞することができ、大変光栄に思います。
これもひとえに、ご指導頂きました先生をはじめ研究室のメンバーのおかげです。今後も研究に尽力していきたいです。

遠藤さん

この度は、このような賞を受賞することができ、嬉しく思います。また受賞にあたり日頃から熱心に指導してくださった増田先生、小澤先生、猪股先生に深く感謝いたします。また日夜研究を共にしている研究室の仲間に感謝申し上げます。今後も自分らしく情熱的に研究に取り組み、化学を基板とした技術の開発に努めていきたいです。

太田さん

この度は、優秀ポスター発表賞を受賞することができ、大変光栄に思います。このような賞を受賞できたのは、増田先生、小澤先生、猪股先生をはじめ、研究室の皆さま、ならびに本研究をご支援・ご協力くださいました多くの方々と実験・議論を共にし、その成果を纏め上げることができたからです。今後も世の中に役立つ材料を創製することを目標に、常識に捕らわれることなく、日々研究に取り組んでいきたいと思います。