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情報工学専攻の中野智文さん、鈴木晃平さん、情報工学科の福田和彰さん、内藤昂佑さんがFRIIS優秀ポスター発表賞を受賞しました。

2017年12月27日掲載


賞状_friis.jpg

受賞者

情報工学専攻 博士前期課程 中野 智文加藤昇平研究室
情報工学専攻 博士前期課程 鈴木 晃平加藤昇平研究室
情報工学科 福田 和彰加藤昇平研究室
情報工学科 内藤 昂佑加藤昇平研究室

受賞名

FRIIS 優秀ポスター発表賞
名古屋工業大学フロンティア研究院

受賞の内容

中野さん

本研究は、私と昇平先生が提案したマーケティング評価システムの実現に必要な期待感・満足感推定機能において、ディープラーニングの有効性を調査・検討したものです。今回は特に、3次元畳込みニューラルネットワークという手法を用いて実験を行いました。入力データは実験参加者がりんごジュースを飲む動画であり、出力はその期待感・満足感です。また、より正答率を上げるための考察を行いました。

図_friisnakano.jpg

鈴木さん

エージェントがセンサの知覚能力によって正しく環境を観測できない環境をPOMDP環境という。この環境では状態の混同が発生し、強化学習を正しく行うことは困難である。提案手法では、サブゴールを遺伝的アルゴリズムとProfit Sharingにより設定し、POMDP環境を分割することで解決する。二つの実験により既存手法より有効性がみられた。

図_friissuzuki.jpg

福田さん

近年増加しているエージェントシステムとの対話円滑化のために、より親しみやすい対話エージェントの需要が高まっています。本研究では人間らしさの観点からこの課題に注目し、エージェントに感情や嗜好を持たせそれを対話に応じて変化させることで人格を持っているように感じさせる手法を提案/検討しています。

図_friisfukuta.jpg

内藤さん

いじめ問題の深刻化、インターネットの普及により、SNS上で行われるネットいじめが社会問題となっている。ネットいじめの分析のためSNSでのコミュニケーションを考慮した学級集団モデルを構築し、シミュレーション実験を行った。学級集団モデルでは、コミュニケーションにより好感度が変動することで人間関係が遷移する。学級に属する各エージェントは、コミュニケーション能力として自己主張力と他者受容力を持ち、SNSと対面の2つのコミュニケーションを通して、コミュニケーション能力の大小が人間関係へ与える影響の分析を行う。

図_friisnaito.jpg

今後の抱負

中野さん

この度はこのような賞をいただき、大変光栄です。日頃お世話になっている昇平先生をはじめとするたくさんの方々に厚く御礼申し上げます。本研究は、顧客満足度調査本来の目的である「業務の改善」を、情報工学のアプローチから補助することを目指しています。本研究を通して顧客満足研究の一助となれるよう、今後とも尽力して参ります。

鈴木さん

この度は、このような賞をいただき、大変光栄に思います。本賞を受賞いたしましたことは、加藤先生と研究室メンバーのご指導ご支援の賜物です。心からお礼申し上げます。現在、私の手法を実問題に適用しようと努めております。今後とも研究を励み、技術で社会に貢献できるよう精進したいと思います。

福田さん

本研究は親しみやすさを向上させる手法を提案したものです。今後はこの手法の有効性を検証していくとともに、より良い手法の開発に取り組んで参ります。今回の受賞は研究成果への評価ではなく今後の研究発展に対する期待であると受け止め、より一層研究活動に邁進してまいります。

内藤さん

現在のモデルでは、SNSによる人間関係への影響を完全に再現できているとは言えない。今後は、モデルを現実に即したものに改善し学級のいじめ問題の解決に貢献していきたい。

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