Close

大学院工学研究科 博士前期課程

Departments

学部・大学院・センター

工学専攻

生命・物質化学プログラム

分析化学、物理化学、無機化学、有機化学、高分子化学、生化学および化学工学の化学7分野に加え、生命機能を制御・再生するシステム創生について学びます。分子論的立場から、優れた機能を有する物質をデザイン・合成し、その機能を解析・評価するための基礎的知識・技術を習得し、私ちたちの幸福と持続可能な社会を目指した科学技術の発展と 「ものづくり」 に貢献できる人材を育成します。

ソフトマテリアルプログラム

高分子や超分子の合成・物性の基礎及び応用研究、生体の持つ高い機能をお手本にした生体模倣材料や生体の様々な機能を支援する機能性材料など新たな有機材料の開発をめざす研究に取り組んでいます。現代社会の要請やより良い未来社会に向けて、私たちの生活を豊かで持続的なものにしてくれる新たな材料を実際に作り出す研究に取り組むことができるのが、ソフトマテリアルプログラムです。

環境セラミックスプログラム

人と地球に優しく、持続発展可能な社会の構築に貢献しうるセラミックス系材料の開発を目指した教育研究を行っています。無機固体化学をベースとしたセラミックス科学を基軸とし、材料の構造 ・ 機能 ・ プロセスについて総合的に理解する能力と、環境に調和した循環型成長社会の実現に向けた幅広い工学的応用力を有し、国際的にも通用する人材を育成します。

材料機能プログラム

先進的で高機能な材料を開発するためには、材料の物理的な性質を深く理解して、これを応用する実践力が欠かせません。材料機能プログラムでは、材料に対して量子の領域からマクロな領域にわたる幅広い構造解析を行い、解析結果を活用して材料そのものの性質の高機能化を目指します。特に、太陽電池、燃料電池、熱電変換素子などに利用されるクリーンエネルギー材料、電子のスピンを制御するスピントロニクス材料、自動車・航空機で使用する高強度構造材料など、未来の地球に優しい先端機能材料を開発しています。材料機能プログラムでは、材料工学の観点から物理学を体系的に理解し、先端機能材料を開発する材料工学のスペシャリストとして社会で活躍できる人材を育成します。

応用物理プログラム

エネルギー・環境問題の解決には、革新的な材料を創り、新しいデバイスやシステムを構成することが必要です。応用物理プログラムでは、幅広い物理の原理に基づいて、材料内部と環境において原子や分子が関わるミクロからマクロまでの諸現象を解析し、材料を高性能化するとともに、その応用技術を創出します。特に、スーパーコンピュータを活用するシミュレーション解析技術、ナノスケールでの計測・分析技術、ナノ加工・素子作製技術に焦点をあて、最先端の科学技術を作り出します。これを実現するため、統一的に学んだ物理学を基礎としながらも既存の枠組みにとらわれず、広範な分野を横断した新技術の開拓に貢献できる創造力あふれる人材を育成します。

電気電子プログラム

「エレクトロニクス」、「システム制御」、「通信」の3つの学問・技術領域で構成され、『高度情報化社会』、『高効率・省エネルギーインフラ』、『安心・安全社会』を実現する技術イノベーションを目指した教育・研究を行っています。省エネルギーを実現するパワーエレクトロニクス・メカトロニクス技術や安心・安全を支える情報通信技術は、社会システム基盤として必要不可欠であり、エネルギーデバイスやセンサーデバイスはそれらを実装するための重要な要素技術です。日本がこれらの技術分野で世界をリードし続けるために、3つの領域を融合して統合的に扱い、イノベーションの創出に貢献できる先導的な技術者・研究者を育成します。

機械工学プログラム

学術・産業の発展への貢献を目指し、ものづくりを極めるための高度な教育と研究を行っています。機械には形と寸法と重さがあるため、機械技術者には、その構造と運動を把握するための工業力学、材料力学の知識が欠かせません。未来のエネルギー変換機器の開発には、熱力学、流体力学の理解も必要です。機械の運動を制御する電子機械、素材や加工技術を含めた生産工学も重要で、日本のものづくりの強みを支えています。さらに、機械工学を基本学理とした生体の機構解明も進められています。これら広範な学問の基礎知識を踏まえつつも、より専門性の高い先進的な研究に取り組むことで、革新的技術の創出によりイノベーションをリードできる人材を育成します。

ネットワークプログラム

インターネットに代表される情報通信技術は、我々の日常生活における生命・財産の維持に必要不可欠なインフラストラクチャとして認知されています。その機能の安全かつ快適な利用は、多くの高度な基盤技術の支えの上に成り立つものです。ネットワークプログラムでは、情報の発生・伝達・制御システムと計算機システムとの有機的結合を促進し高度電子情報通信システム構築に対応できる先導的技術者、研究者の育成を目指しています。

知能情報プログラム

知能の原理を究明し、知能処理を実現するモデル、アルゴリズム、システムに関する技術を深め、知能の仕組みをコンピュータのハードやソフトとして実現する研究開発に従事できる柔軟で視野の広い人材の養成を目指します。知能科学の活動は科学と工学に結び付き本質的に学際的です。本プログラムでは、人類の夢に挑戦するために、知能の働きを説明する科学および知能を実現する工学を学びます。

メディア情報プログラム

未来型の付加価値の実現に向けて、ひとの知覚や認知の仕組み、更には感性や感覚を活かした、ひとに優しい先導的なメディア情報システムを創造し、研究開発できる人材の育成を目指します。画像・映像・音声・音楽・文章等を処理するための、画像処理、コンピュータビジョン、音声認識・合成、パターン認識、感性情報処理、生体情報処理、マルチメディア情報処理、バーチャル・リアリティ、複合現実感などのメディア情報処理技術を修得します。

情報数理プログラム

数理的な観点と手法を身につけた「数理技術者」の育成を目標とし、純粋数学の追求に加えて、工学の諸分野に現れる数理を扱います。離散的な数理構造を扱う代数系、図形や形の仕組みを理論的に捉えて分析、分類、制御、応用を考える幾何系、現象を記述する偏微分方程式などを数値計算し視覚化する解析系の3グループが相互に交流を図りながら、数理に関する教育と研究を行います。

建築・デザインプログラム

「人」を中心として、安全で快適な空間を創造するための教育を実践しています。具体的には、建築の設計・計画・環境・材料・構造・歴史意匠、および生活に関わるデザインを学んでいきます。専門知識を座学で学ぶことのみならず、実務で活躍する技術者からも直接学びが得られる教育プログラムを準備しています。また、研究活動を通して、論理的に物事を考えられ、解決できる技術者の育成を行っています。

環境都市プログラム

魅力ある都市社会、持続可能な都市、強靭な国土、まちづくりに資する高度専門技術者を育成するため、都市・交通計画、地盤解析、構造耐震、構築材料、河川海岸防災、生態保全、工学倫理、地球・地域・都市の観点から、物流・交通、資源、エネルギー、防災、環境保全、物質循環等を担う社会基盤を構築するための専門的知識・技術を学びます。本プログラムでは、自然災害からの防御と自然環境の享受とを両立させた人間社会の構築という困難な課題に対して、幅広い視点から貢献することのできる人材の育成を目指しています。

経営システムプログラム

情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)や IoT(Internet of Things)技術により取得された様々なデータに基づき、幅広い産業分野でイノベーションを創出し、社会の多様なシステムを的確にマネジメントする技術者を育成します。学際性の高い複合領域として、工学、マネジメント技術、数理手法に加え、社会科学の知(経営学、心理学など)も活かしたデータサイエンスにより価値創成をおこなうことに力点を置いて、専門的知 識・技術を学びます。

未来通信プログラム

将来の自動運転、モビリティ、ロボット、スマート工場、遠隔医療などでは、超大量のセンサービッグデータと人工知能・計算資源を結ぶ、従来をはるかに超える「高速・高品質・高信頼性」を兼備する通信システムが求められています。本プログラムでは、この要求にタイムリーに現実解を提供できる人材として、電気電子工学、情報工学の応用による高い研究開発能力と、その成果を社会に適切に普及させていくために必須となる広い視野およびコミュニケーション能力を兼ね備えた人材の育成を目指します。

カーボンニュートラルプログラム

カーボンニュートラルを実現するにはクリーンエネルギーをつくりだす技術だけでなく、うまく使いこなす技術も必要になります。エネルギー創造・貯蔵・利用に関する幅広い知識を身につけ、地球規模の難しい課題に取り組むことができる人材を育てることがこのプログラムの使命です。そのため本プログラムでは学科の枠組みにとらわれない異分野の教員が集まり、さまざまな視点から講義・研究指導を行います。

医学工学プログラム

現在、医療の高度化に伴い、最先端の工学技術が不可欠な時代となっており、医学と工学の連携が加速しています。医学工学プログラムでは実学を重視し、工学技術に加え、それらの医学応用への課題を理解し、医療・福祉、リハビリテーション、ヘルスケアなどの諸分野における課題を解決できる人材を育成します。幅広い工学と医学における各分野を横断し、高度な医療技術を支えるための異分野融合を推進し、未来志向の医学工学を目指します。

創造工学プログラム(創造工学教育課程からの6年一貫課程)

工学のセンスと総合力を6年間で学ぶ創造工学教育課程は2016年に開設されました。創造工学教育課程に入学した学生は、他の5学科と同様に専門分野を1つ選択するのに加え、自分自身の目標に向かって必要な科目を他の分野から選択することによってより工学のセンスを磨きます。 産業技術のイノベーションには、技術を原理から追求し進化させること、技術の価値・真価を見つめ社会に結びつけること、この2つが必要です。創造工学教育課程は、後者の「技術を価値に結びつける」能力に重点を置いた新しい課程です。この課程で学ぶことにより、未来社会を技術によって変革することのできる技術者・研究者へと成長していきます。

社会人イノベーションプログラム

本プログラムでは、社会人が解決したい組織課題や社会課題を研究テーマとします。世代や専門の異なるメンバーとの議論を通して解くべき課題を明らかにし、教員と共に解決策を探ります。夜間・土日の授業やオンライン授業を履修することで、仕事を続けながら最短 1 年での修士号取得が可能です。さらに、厚生労働省の教育訓練給付金制度に認定されており、条件を満たした場合、入学金と授業料の実質負担は約半分となります。