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「視覚を化学する」

私たちは、目がどのように光を感じ、「見る」という感覚を生み出しているのかを研究しています。人の目には、光を受け取る「視物質」というタンパク質があり、これが光に反応することで脳へ情報が伝わります。私は、光を受けた瞬間にこのタンパク質がどのように形を変え、色や明るさを感じるしくみにつながるのかを調べています。研究には、赤外線を使った分析やクライオ電子顕微鏡などの最先端技術を用いています。視覚のしくみを深く理解することは、目の病気の理解だけでなく、光を利用した新しい医療やバイオ技術の開発にもつながると期待されています。

生命・応用化学類|准教授

片山 耕大(カタヤマ コウタ)

KATAYAMA Kota

3 すべての人に健康と福祉を

キーワード

視覚化学
光受容タンパク質
視物質
構造生物学
分光学

担当分野・プログラム

研究区分

分子レベルから細胞レベルの生物学
物理化学、機能物性化学
生体分子化学

研究テーマ

  • 色を見分ける視覚タンパク質のはたらきを知る
  • Gタンパク質共役型受容体のはたらきを知って創薬につなげる
  • 視覚タンパク質のしくみを知って目の進化の謎に迫る

メッセージ

私たちは毎日、空の青さや夕焼けの赤、信号の色の違いを当たり前のように見分けています。しかし、その「色を見る」という体験は、目の中にある小さなタンパク質が光に反応することで生まれています。私は、光を受けた瞬間に視物質がどのように動き、私たちが色や明るさを感じるしくみにつながるのかを研究しています。生命が持つ精巧で美しい仕組みに触れるたびに、自然の奥深さに驚かされます。基礎研究はすぐに答えが出るものではありませんが、新しい発見は未来の医療や技術につながる可能性を秘めています。「見る」とは何か——その根源に少しでも近づきたいという思いで、日々研究に取り組んでいます。