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軽量構造材料の未来を拓く組織制御技術

自動車や航空機の軽量化が進む中、複数の素材を適材適所で使い分ける「マルチマテリアル化」が重要になっています。とくに軽量金属であるアルミニウムは欠かせない材料ですが、その特性についてはまだ明らかでない部分も残されています。そこで本研究では、アルミニウムをねじりながら圧縮する加工法による強度向上や、爆薬の力でマグネシウムとアルミニウムを接合する爆発圧着材の界面構造と特性の解明を進めています。また、金属3Dプリンティングを利用して新しい材料組織をつくる試みや、熱処理による原子レベルのナノ組織の生成機構解明にも取り組んでいます。こうした取り組みにより、軽量で高性能な構造材料の開発と、そのメカニズムの理解を目指しています。

物理工学類|助教

成田 麻未(ナリタ マミ)

NARITA Mami

9 産業と技術革新の基盤をつくろう

キーワード

アルミニウム合金
マグネシウム合金
異種材接合
組織制御
時効硬化

担当分野・プログラム

研究区分

材料工学

研究テーマ

  • Al-Zn-Mg合金の時効硬化挙動に及ぼす焼入れ速度の影響
  • アルミニウム合金のリサイクル過程における不純物除去技術の確立
  • 圧縮ねじり加工によるアルミニウム合金の組織制御
  • 爆発圧着法によるMg/Al接合体の作製と界面組織・機械的性質の評価
  • ワイヤー式DED法によるアルミニウム合金の積層造形

メッセージ

「アルミニウム合金は確立されたもので、もう研究する余地はないのでは?」と思うかもしれません。また、「アルミニウムの原子1つ1つの並びが、安心して使える構造材料の基盤となっている」、とは、想像に難いと思います。しかし、驚くほどにまだまだ理屈の分かっていない現象や、未知の領域が存在し、原子レベルの組織制御が私たちの生活を支えているのです。基礎研究は地味ですが、日々、世界で唯一の発見が生まれるのも基礎研究の現場です。そして、その積み重ねが、いつか大きな成果につながり、社会を変えるものとなります。社会に求められる新規材料や新プロセスの開発に向け、日々研究に取り組んでいます。