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力学でひもとく生命構造と医療技術の進展

生命体はどのような仕組みで成り立っているのか、なぜ健康が保たれるのか、なぜ病気が起こるのか、最適な手術法とは何か——こうした問いに対し、“機械工学”の学理に基づいて研究を進めています。例えば、血管壁や眼球などの軟組織の変形や力を計測し、その破壊や病変発生機構の解明に取り組んでいます。得られた知見を元に診断予測を行う方法を開発することにも取り組んでいます。具体例としては、血管壁の内側から外側に向けて液体が流れており、高血圧下ではこの流れが速くなります。これが様々な病変に関与している可能性があり、それを解明する研究に取り組んでいます。また、生体が力をどのように感知しているのかという力感知機構の解析や、身体に負担をかけない非侵襲計測による生体情報の取得法の開発など、理学的研究や装置開発の研究もあります。工学的視点から生命現象を理解し、医療技術の高度化に貢献することを目指しています。

電気・機械工学類|教授

杉田 修啓(スギタ シュウケイ)

SUGITA Shukei

3 すべての人に健康と福祉を
9 産業と技術革新の基盤をつくろう

キーワード

バイオエンジニアリング
バイオメカニクス
メカノバイオロジー
軟組織

担当分野・プログラム

研究区分

人間医工学

研究テーマ

  • 生体軟組織の破壊メカニズムの解明
  • 生体軟組織の破壊予測・破壊抑制法の構築
  • 細胞と組織間の力伝達による生体機能の解明

メッセージ

生体には周囲から様々な力が加わっています。例えば我々は重力のある環境で生きていますが、無重力環境下では発生することが困難です。このような「力」による体への影響を精緻に把握し、この情報をもとに、病気の診断や予防などを目指す研究分野です。対象が生体のため、医学や生物学であると勘違いされることが多いのですが、機械工学で学ぶ知識は医学や生物学では学びませんので、機械工学の知識を生体に適用することで新たな知見が得られるのです。「力」の学問である「力学」を学んだからこそわかる知見を武器に、生体の仕組みや病気になる仕組みを解き明かしてみませんか?