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平田晃正教授が第14回日本学術振興会賞を受賞しました

2017年12月26日掲載


受賞者
平田晃正教授
(大学院工学研究科 電気・機械工学専攻)
受賞の対象
人体複合物理と生理応答の統合計算法と応用に関する研究
(Integrated Simulation Techniques for Multiphyiscs and Physiological Response and Their Application)
受賞者の関連サイト
平田研究室
関連するウェブサイト
日本学術振興会賞

平成29年12月26日、日本学術振興会より、第14回日本学術振興会賞の発表があり、本学から平田晃正教授の受賞が決定しました。日本学術振興会賞の本学教員の受賞は、平成25年度の伊藤孝行教授に続き2人目です。授賞式は平成30年2月7日(水)に日本学士院(東京都)にて執り行われる予定です。

 【研究内容】
計算機シミュレーションにより、人体に対する電磁界の安全性を評価し、あるいは太陽光と暑熱の同時ばく露による熱中症の発生機構を解明するためには、精密な人体モデルを構築し、そのモデルを基に電磁界および熱に対する複合的な生理応答を現実的な時間内で高精度に計算する技術が必要である。
平田教授は、医用画像を基に構成した精密な計算人体モデルに電気・熱特性を与えることで電磁界や熱の影響を複合的に計算する技術を開発し、さらに神経系のモデルを結合することで電気的および熱に対する生理応答との融合計算による解析を実現している。また、計算法をスーパーコンピュータ用に最適化することでリアルタイムでのシミュレータを開発している。開発技術により得られた知見は、外部電磁界の国際安全基準に採用されるとともに、ワイヤレス機器の設計・安全性評価に応用されている。また、熱中症の発症機構の解明や、脳や脊髄神経への電気刺激の影響評価など、多方面での横断的な応用を展開している。
平田教授は、計算科学による人体モデルの構築とその医工学的応用に関する優れた成果を挙げており、今後のさらなる発展が期待される。

 【日本学術振興会賞とは】
「日本学術振興会賞」は、将来の学術研究のリーダーとして活躍することが期待される、創造性に富み優れた研究能力を有するフレッシュな研究者をいち早く顕彰することにより、若手研究者の研究意欲を高め、研究の発展を支援することを目的とするものです。第14回の受賞者は平田教授を含め25です。

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