神取 秀樹 教授が、令和3年春の紫綬褒章を受章しました。
2021年5月 7日掲載
紫綬褒章
紫綬褒章は、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方に対して授与されます。
【業績の概要】
生物物理学分野において、視覚に関わる光応答タンパク質の研究により、視覚の初期過程や霊長類の赤・緑・青視物質の構造を分光学的に解明するとともに、光応答タンパク質である微生物のロドプシンに関する機能を発見・転換・創成するなど優れた業績を挙げ、関連分野の発展に多大な貢献をした。
【受章者のコメント】
このたびの褒章、たいへん光栄です。紫綬の紫は、私が研究してきた様々なロドプシンの色でもあり、とても嬉しく思っております。私を指導して下さった京大の吉澤先生をはじめとする先生方、国内外の共同研究者の皆さま、研究に参加してくれたスタッフや学生さんのおかげであり、心より感謝いたします。
今回、生物物理学研究功労を評価いただきましたが、私たちの研究は生物物理学であり、物理化学であり、光生物学です。物理と化学と生物の境界に位置するとともに、医学や工学への展開も可能な分野です。これからも、意欲あふれる名工大の学生さんとともに、様々な色をしたロドプシンの基礎研究を究めたいと考えております。