新年のご挨拶(2025年1月)
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あけましておめでとうございます。
旧年中は、本学への温かいご支援とご理解を賜り、心より感謝申し上げます。
2024年を振り返りますと、元日の能登半島地震を皮切りに、多くの自然災害が発生した年でした。被災された方々には、改めて心よりお見舞い申し上げます。
本学では、多くの方々からの寄附金を活用し、教職員が一丸となって能登地域での支援活動を展開しました。その後も、台風や前線による大雨が7月には東北地方、9月にはまだ地震被害からの復興途中にあった能登を襲いました。また、8月には宮崎で震度6弱の地震が発生し、南海トラフ地震に関連して初めて「南海トラフ地震臨時情報」が発令されました。この影響で、本学を含む広範な地域で社会経済活動に影響が生じたことは、まだ記憶に新しいところです。
本学では、年間を通してコロナ禍以前の通常のキャンパスライフを取り戻し、学生たちの活気あふれる姿が戻ってきました。2024年4月からは、本学として2つ目となる海外大学との共同学位プログラムを、ドイツのエアランゲンニュルンベルク大学(FAU)との間で開始し、すでにドイツからの博士課程留学生たちが本学を訪れています。また、大学院では、新設された未来通信、医学工学、カーボンニュートラルなどの複合プログラムの修士課程修了生が2年後に社会に羽ばたく予定です。
さらに、地域経済との共創に向けた取り組みの一環として、キャンパス近くに位置するオープンイノベーション拠点「ステーションAi」に本学の常設拠点を設けました。これにより、起業に関心を持つ教員や学生を支援し、鶴舞地区が中部経済のみならず日本経済の新たな成長センターとなるよう貢献していきます。
「心で工学」を合言葉に「ものづくり」「ひとづくり」「未来づくり」を使命として掲げる本学は、引き続きその使命を果たすべく努力を重ねてまいります。
本年もどうぞ変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
名古屋工業大学長 小畑 誠