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生命・応用化学専攻の高須教授が、高性能化と省エネルギー化を実現する新しい金属塗装過程を開発しました

2017年05月16日掲載


電着.jpg生命・応用化学専攻の高須昭則教授が、高性能化と省エネルギー化を実現する新しい金属塗装過程を開発しました。

電気泳動析出は、材料を塗装するための一般的な工業手法のひとつであり、特に防錆に使用されています。しかし、現在の方法では、3つの塗装工程が必要なため、複雑で高価な上、時間を要します。そこで、高須教授の研究チームは、新しい非イオン性ポリマーを電気泳動析出に利用することで、1つの工程のみで高い防錆性を担保できる塗装に成功し、大幅な省エネを実現しました。

この新しい非イオン性ポリマーは、オパール石のような構造色を示し、粒子自身は無色ですが、粒子のサイズを変えることによって色を制御できます。また、粒子自身が無色のため、色落ちや紫外線による退色などの心配がなく、より広範な用途で利用が可能です。今後は自動車や繊維などでの活用が期待されます。

発表雑誌

雑誌名:Polymer
論文タイトル:Electrophoretic non-ionic nano-spheres (latexes) for structural coloring
著者:Daiki Mokude, Akinori Takasu*, Masahiro Higuchi
DOI番号:10.1016/j.polymer.2017.04.019

  • また、この研究はEurekAlert!でも紹介されています。

この情報は研究支援課が提供しています。

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