白井研究室の研究成果がCatalysis Science & Technology誌の「Inside Back Cover」および「Cover Profile」に選ばれました。
Research
研究・産学官連携
- ホーム
- 研究・産学官連携
- 名工大研究活動ニュース一覧
- 白井研究室の研究成果がCatalysis Science & Technology誌の「Inside Back Cover」および「Cover Profile」に選ばれました。
2020年8月24日掲載
白井研究室の開発した新規貴金属フリー触媒によるVOC完全分解の達成及び分解原理の解明に関する研究論文「New possibility of hydroxyapatites as noble-metal-free catalysts towards complete decomposition of volatile organic compounds」が高く評価され、Catalysis Science & Technology 誌のInside Back CoverおよびCover Profileに選ばれました。
近年、浮遊粒子状物質や光化学オキシダントの原因物質とされる揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compound)による大気水質汚染問題や、悪臭及び発がん性等の健康被害が深刻化しており、世界的な社会問題となっています。従来のVOC対策として、貴金属ナノ粒子触媒を用いたVOC触媒燃焼法が多く利用されていますが、そのコストや生産量、供給リスクの観点から、新規貴金属フリー触媒の開発が求められています。本論文では、汎用的なセラミックス材料の一つ、水酸アパタイトを用いて、表面熱誘起ラジカル及び酸塩基特性を利用することにより、VOC熱酸化分解用新規貴金属フリー触媒材料の開発に成功しました。良好なVOCの熱酸化分解効率(98.04%)を達成するとともに、その触媒反応メカニズムを世界で初めて解明しました。本研究により開発した新規貴金属フリー触媒材料は、従来のセラミックス成形技術を用いた機能性VOC分解フィルターの作製も可能であり、今後、VOCの排出抑制による大気及び水質浄化への実用化が期待されます。なお、本研究は科学技術振興機構事業研究成果最適展開支援プログラム A-STEPの支援をもとに、太平化学産業との共同研究により行った成果をまとめたものです。
<掲載内容> Inside Back Cover and Cover Profile
<発表雑誌> Catalysis Science & Technology, 10, (2020) 5453-5459
この情報は研究支援課が提供しています。
- ホーム
- 研究・産学官連携
- 名工大研究活動ニュース一覧
- 白井研究室の研究成果がCatalysis Science & Technology誌の「Inside Back Cover」および「Cover Profile」に選ばれました。