学長ごあいさつ
名古屋工業大学長
高橋 実
未来を創る名古屋工業大学
本学は、明治38年に官立の名古屋高等工業学校として創設され、百余年の間、7万人を超える優れた人材を輩出し、我が国の産業社会の礎を築きその繁栄を支えてきました。その時々の要請に応えつつ教育組織を不断に改編し、現在の学生数(入学定員は工学部第一部910名、同第二部20名、大学院工学研究科博士前期課程586名、同博士後期課程39名)は国立大学工学部の中で屈指の規模を擁しています。また教育体制は工学部第一部7学科18プログラム、同二部4学科ならびに大学院4基盤専攻と3独立専攻で臨み基盤的ならびに先進的工学分野をほぼ網羅しています。
共通教育から専門教育に亘る教育課程は体系的に整備され、充実した実践教育により育てた人材は産業界、大学・研究機関,官公庁などで活躍し、その質はほぼ100%の就職率と産業界等での高い幹部職登用率に繋がっています。21世紀に入り、いままた社会は大きな変革の渦中にあり、時代に相応しい大学の革新が問われています。本学は「ひとづくり」、「ものづくり」、「未来づくり」を掲げ、魅力的で個性の光る自立性に富む大学となるべく歩み続けます。
このために未来社会を担う多様な学生を迎えたいと願います。現状で女子学生比率は11.4%、留学生比率は4.8%と20年前に比較して4~5倍と増加しており、社会人学生も大学院を中心に大幅に伸びています。学生には科学技術の工学的基礎を習得させ,その上で環境・社会的意義やビジネス化等の多面的な観点から、自ら課題を発見し解決する能力を付けさせます。さらに,独創的アイデアの源泉を培うべく広範な分野の基礎的及び発展的内容を学ばせ、日々変化する国際社会で活躍できるリーダーを育てます(ひとづくり)。また、国内外のトップレベルの大学・研究機関との連携により大学の教育研究能力を高め、自由な発想による創造的研究を行い、その成果を社会に還元します(ものづくり)。これらの人材育成・研究開発を通して基盤産業の革新と新産業の創成に貢献し、豊かな未来社会の実現を目指します(未来づくり)。
第2期中期目標期間(平成22年度~27年度)においては、「高度専門職業人養成」を主に「世界的研究・教育拠点」「社会貢献機能(地域貢献、産学官連携、国際交流等)」「地域の生涯学習機会の拠点」に取り組みます。「与えられる」教育から「自ら育つ」教育に重点を移し、実践能力を有する自立した高度専門職業人を養成します。また、学部学生約7割が大学院博士前期課程に進学する状況を踏まえ、学生の資質ならびに目指す分野の特性を見据えながら、基盤産業の革新に貢献するリーダーと、新産業の創成に貢献するリーダーを養成する複線的な教育体系を実現したいと思います。さらに、学生の海外派遣や留学生受け入れなど、教育・研究・技術協力分野の国際交流を強化し、世界的な教育研究拠点の構築と国際的視野を持った学生を世に輩出することを目指します。
