国立大学法人名古屋工業大学

文字サイズ
検索

就職・キャリア・学生生活

ホーム > 就職・キャリア・学生生活 > 名工大キャンパスニュース一覧 > 工学専攻生命・応用化学系プログラムの加藤 柚奈さん、高橋 孝介さんが第12回CSJ化学フェスタ2022 優秀ポスター発表賞を受賞しました。

工学専攻生命・応用化学系プログラムの加藤 柚奈さん、高橋 孝介さんが第12回CSJ化学フェスタ2022 優秀ポスター発表賞を受賞しました。

2022年12月28日掲載


受賞者

工学専攻生命・応用化学系プログラム

 加藤 柚奈

 高橋 孝介

水野 稔久研究室

受賞名 

日本化学会秋季事業 第12回CSJ化学フェスタ2022 優秀ポスター発表賞

日本化学会秋季事業 第12回CSJ化学フェスタ2022

受賞の内容

加藤 柚奈「乳酸濃度を検出可能なコアシェル不織布の開発と機能評価」

特定の化学物質への選択的な化学反応を触媒可能とする酵素は、体液からの臨床検査技術においても利用が進んでおりますが、高価であることや変性失活を抑えた利用が必要となることから、酵素の高い触媒活性と再利用性を共に可能とする技術開発は依然として大事です。当研究室では、酵素を不織布のナノ繊維内部に固定化しそのまま利用可能とする技術開発を進めておりますが、本研究ではこれを可能とする新たな不織布部材の開発と、乳酸脱水素酵素の固定化、さらにこれを乳酸検出技術へ応用することに成功した内容となります。

kato.png

高橋 孝介「両親媒性蛋白質からなる蛋白質カプセルのDDSキャリアとしての応用」

「バイオ医薬品」の種類や適応疾患の範囲を拡げることにつながる、蛋白質の細胞内への送達キャリア開発に成功しました。バイオ医薬品が細胞内部に自発的に浸透しない課題に対し、これを包みこむことが可能な蛋白質カプセルを送達キャリアとして設計しました。その結果、バイオ医薬品に見立てた蛋白質を安定に包み込むことに成功し、また遺伝子変異を加えることで狙った細胞への送達を可能とする機能付与にも成功しました。さらに、加水分解酵素を内包した際には、がん細胞にのみ細胞毒性が発現し、バイオ医薬品の送達キャリアとしての応用が益々期待されました。

takahashi_image.jpg

今後の抱負

加藤 柚奈さん 

この度、このような栄誉ある賞を受賞することができ、大変光栄に思っております。熱心にご指導頂きました水野先生をはじめ、研究室メンバーの協力があってこそのものであり、深く感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、今後もより一層研究に精進して参ります。

katopic.jpg

高橋 孝介さん

このような栄えある賞をいただき、大変光栄に思います。指導教員である水野先生をはじめ、研究室のメンバーとともに切磋琢磨してきました。沢山の議論を交わし、改善を重ねたことで形となり、このような賞を頂けたと感じます。心より感謝申し上げます。本学会では、沢山の企業様も見られ、様々な観点からご指導を頂き刺激を受けました。今回の受賞を励みに、実用化を見据えて磨きをかけ、プレゼンスを高めていきたいと思います。

takahashi.jpg

ページトップへ