社会工学科の金子 樹生さんが2022年度日本建築学会東海支部学生優秀学術講演賞を受賞しました。
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学生生活
2023年4月 6日掲載
受賞者
社会工学科 (北川 啓介研究室)
金子 樹生
受賞名
2022年度日本建築学会東海支部研究集会
日本建築学会東海支部学生優秀学術講演賞
受賞の内容
「住みこなしからみる住宅改変を助長する建築設計手法」
住みこなしとは、住まい手自身で住宅を改変し、住まい手独自の暮らしに対する想いに基づいた住まいと住まい方が満足した状態です。人は暮らしの理想像をもとに住宅を選択しますが、暮らしていくなかで価値観や住まい方が変化し、選択時に求めた住まいは必ずしも理想であり続けるとは限らないため、住まい手は住宅を都度改変し、住みこなし続けなければなりません。また、設計者は、竣工後の住まいに介入することができないため、住まい方の変化にその都度応えていくのが難しいです。住みこなしを実現するには、竣工時の暫時的な理想に応える設計ではなく、住まい方の変化が起こることを前提とした先見的な設計が必要です。そのため、実際に住まい手が暮らしていくなかでの変化に対して、どのような思考から、能動的な改変を行うのかを捉える必要があります。本研究では、戸建住宅における住まい手の改変行為とその思考から、住まい手の住宅改変を助長するための建築設計手法を導出することを目的としました。その結果、住まい手独自の自由な住まい方や住宅改変を「住みこなし」という言葉に託し、戸建住宅に住む方々へのインタビュー調査から、住みこなしの実態を明らかにしました。その上で、住まい手が住みこなしやすい住宅を、設計者がいかにして設計するかについて考察、提案をしました。
今後の抱負
この度はこのような賞をいただけて大変光栄に思います。多くのご指導やご助言をいただいた北川啓介先生をはじめ、サポートしてくださった先輩方、同期のみんな、また、インタビューを引き受けていただいた被験者の皆様に、この場をお借りして感謝申し上げます。この研究で行ったインタビューや、分析を通して得られた知見は、今後の自分を支える基盤となることを確信しています。来年度からは社会人として、皆さんの暮らしや生活を、建築分野から豊かにするために尽力していきます。
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