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工学専攻生命・応用化学系プログラムの秋田 理貴さん、磯谷 健斗さん、加藤 柚奈さん、奈須 彪真さんが第72回高分子学会年次大会優秀ポスター賞を受賞しました。

2023年07月19日掲載


受賞者

工学専攻生命・応用化学系プログラム

 秋田 理貴松岡 真一研究室

 磯谷 健斗林 幹大研究室

 加藤 柚奈水野 稔久研究室

 奈須 彪真猪股・信川研究室

受賞名 

第72回高分子学会年次大会優秀ポスター賞

第72回高分子学会年次大会

受賞の内容

秋田 理貴「金属トリフラート類とPPh3から成るルイスペア触媒によるラジカル及びアニオン重合」

本研究室では、極性ビニルモノマーの重合における新規重合法の開発と反応機構の解明に取り組んでいます。今回、金属トリフラート類とPPh3を組み合わせたルイスペア触媒が、ラジカル重合とアニオン重合を進行させることを見出しました。金属触媒の影響や反応速度論などに基づき、反応機構を明らかにしました。また、高温条件下での制御アニオン重合性について報告しました。

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磯谷 健斗「エステル交換反応による水酸基含有ポリエステルのビトリマー変換」

ビトリマーは、従来の架橋樹脂では困難であったリサイクル性や再成形性を有するサステナブルな新規架橋樹脂です。本研究では、エステル交換反応を架橋反応として応用することで、線状ポリエステルを加熱処理のみでビトリマーに変換しました。この際、加熱条件を変更することでエステル交換反応の進行を制御できるため、架橋密度を調節することができます。これにより、同一のモノマーおよび仕込み比から、異なる物性を示すビトリマーを得ることができました。

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加藤 柚奈「緑色蛍光タンパク質内包コアシェル不織布の開発と機能評価」

これまで当研究室では、蛋白質や機能性核酸などを水に不溶な不織布繊維内部に変性させることなく内包固定化し、その場で機能を発揮可能とする技術確立に成功し報告している。本研究では、疾病診断のバイオマーカーの1つとしても知られる乳酸に対する蛍光蛋白質センサーを、上記技術を用いて不織布繊維内部に固定化することで、「乳酸センサー不織布」の開発に成功した内容となる。センサー蛋白質を不織布のナノ繊維内部に収めて、機能させた例としては世界初となる。

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奈須 彪真「ストライプ状紫外光照射によるアゾベンゼン添加アクリルフィルムの強靭化」

本研究では、光異性化分子であるアゾベンゼンを添加したポリメタクリル酸メチルフィルムの強靭化を目標としました。アゾベンゼン添加フィルム全面に紫外光を照射すると、破断ひずみは増大しますが、弾性率が大きく低下してしまいます。そこで、ストライプ状紫外光を照射し、脆性(高弾性率)層と延性(低弾性率)層から成る連続構造を作成することにより、弾性率を維持し、破断ひずみを増大させることができると考えました。

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今後の抱負

秋田 理貴さん 

この度は、このような賞を受賞させて頂き、光栄に思います。当学会では、自身の研究内容について他大学の先生方や学生の方々から多くのご助言をいただくことができ、今後の研究活動の糧となる非常に有意義な時間を過ごすことができました。ご指導頂きました先生方をはじめ、大変有益な議論を重ねていただきました先輩方や研究室の他メンバーに深く感謝申し上げます。今後も研究の発展に繋げられるよう励みます。

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磯谷 健斗さん

この度はこのような賞をいただくことができ、大変光栄に思います。今回の受賞を励みに、論文投稿や学会発表等、より一層研究活動に精力的に取り組み、研究分野のさらなる発展に貢献していきたいと思います。また、自らの研究を通して社会に貢献していきたいと思います。

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加藤 柚奈さん

この度、高分子学会年次大会という大きな学会で、このような栄誉ある賞を受賞することができ、大変光栄に思っております。日々丁寧に指導してくださる水野先生をはじめ、これまでたくさん助けていただいた先輩方や研究室のメンバーなど、多くの方の協力のおかげです。深く感謝申し上げます。今回の学会で、様々な分野の先生方や学生の方から、多くのご助言を頂くことができ、今後もより一層研究に精進していきたいと思います。

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奈須 彪真さん

この度はこのような賞を頂いたことを大変光栄に思います。初めての学会で不安なこともたくさんありましたが、指導教員である信川省吾准教授、猪股克弘教授をはじめとした研究室の皆様の支えにより受賞することができました。深く感謝申し上げます。今回の受賞を励みとして、今後もより一層研究活動に精進して参ります。

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