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生命・応用化学専攻の杉浦 雅大さんが第23回日本蛋白質科学会年会 日本蛋白質科学会ポスター賞を受賞しました。

2023年08月21日掲載


受賞者

生命・応用化学専攻 (神取 秀樹研究室

杉浦 雅大

受賞名

第23回日本蛋白質科学会年会 日本蛋白質科学会ポスター賞

日本蛋白質科学会年会若手賞

受賞の内容

「Unusual photochemical properties of near-infrared light-absorbing enzymerhodopsins (NeoRs)」

ロドプシンは光受容膜タンパク質である。その光応答はレチナールの光異性化反応によってスタートし、微生物ロドプシンでは77Kにおいても全トランス型から13シス型へと異性化することが明らかとなっている。本研究では、水生真菌から発見された近赤外光吸収酵素ロドプシン(NeoR)に着目し、その光反応を測定すると、270K以上でしか反応せず、全トランス型から7シス型に異性化することが明らかとなった。また、発展として、このNeoRは、細胞内シグナル伝達物質の濃度を制御することができるため、生命科学に革新をもたらした新技術である光遺伝学へのツール応用も期待できる。特に、光遺伝学では生体毒性が低い赤色光での活性化が好まれるため、近赤外光が利用できる点はツールとして有望かもしれない。

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今後の抱負

この度は第23回日本蛋白質科学会年会よりポスター賞を賜りましたこと、大変光栄に存じます。
今回初めて行ったNMR測定は、暗室で行う必要があったため、名古屋工業大学教授の柴田先生にご意見をいただき、准教授の住井先生には真夜中の実験に同行していただきました。カナダのGuelph大学教授のLeonid S. Brown先生には遺伝子情報をいただくとともに有意義なご意見をいただきました。深く感謝いたします。また、ご指導・ご鞭撻を賜った指導担当の先生方をはじめ、研究室の仲間、関係者の方々にも深く感謝いたします。
今後は、研究もさることながら、生物物理若手の会会長として若手の会運営といった研究以外の方面においても積極的に活動し、本研究分野ならびに若手研究を盛り上げていけるよう日々精進していく所存です。

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