工学専攻生命・応用化学系プログラムの鬼頭 巧実さん、矢口 凌さん、生命・応用化学科の坂山 葵匠さんが2023年東海高分子研究会学生研究奨励賞を受賞しました。
Campus life
学生生活
2023年10月 5日掲載
受賞者・
工学専攻生命・応用化学系プログラム
鬼頭 巧実(林 幹大研究室)
矢口 凌(猪股・信川研究室)
生命・応用化学科
坂山 葵匠(林 幹大研究室)
受賞名
2023年東海高分子研究会学生研究奨励賞
受賞の内容
鬼頭 巧実「結合交換性ナノドメインを形成する特異なビトリマー性材料の結合交換メカニズム探究」
本研究では、結合交換性ナノドメインを有する特異なビトリマー性材料における、結合交換メカニズムの解明に挑戦しました。具体的には、分子量(絡み合い点数)の異なるポリマーから架橋樹脂を調製し、結合交換特性を調査しました。測定結果より、絡み合い点数の違いによって結合交換特性に違いが見られ、結合交換メカニズムを解き明かすヒントを得ることができました。
矢口 凌「動的架橋と加熱延伸がPMMAの力学特性に与える影響」
脆性を示す材料であるポリメタクリル酸メチルについて、架橋構造の導入と加熱延伸という2つの高強度化法を組み合わせ、より強靭な材料の作製を試みました。また、加熱延伸前後で架橋構造を維持させることを期待して、動的共有結合による架橋に注目しました。加熱延伸前後の引張特性やIRスペクトルから、動的架橋を導入した材料について、加熱延伸による強靭化が有効であることや、延伸前後で架橋構造が維持されるという示唆が得られました。
坂山 葵匠「高速交換可能なエステル交換型ビトリマーの調製と交換機構の特異性解明」
エステル交換が高速に起こるビトリマーの創製を試みました。具体的には内部触媒としてはたらくエポキシモノマーと炭素原子1個分の長さが異なる2種類のチオールモノマーからそれぞれ架橋樹脂を調製しました。応力緩和測定よる緩和時間は、一方は短く、もう一方は長いという結果を示しました。炭素原子1個分の違いが及ぼす影響として、環状中間体を経由したエステル交換機構が示唆されました。
今後の抱負
この度、このような賞をいただくことができ大変光栄に思います。ご指導いただいている林幹大助教をはじめ、研究室のメンバーに深く感謝いたします。本学会では、他大学の先生方や企業の方々と多くのディスカッションを行うことができ、有意義な時間を過ごすことができました。今後は、今回の経験を活かし、更なる成長を目指して研究に精進したいと思います。
矢口 凌さん
このような賞を頂くことができ、大変嬉しく思います。指導教員である信川省吾准教授、猪股克弘教授をはじめとした研究室の皆様の支えに深く感謝申し上げます。また、今回の学会では、他大学や企業の先生方から多くのご助言、ご指摘を頂き、自身の研究について新たな視点を得ることができました。ご指摘頂いた内容を踏まえ、より一層研究活動に励みたいと思います。
坂山 葵匠さん
この度、このような賞をいただき大変光栄に思います。ご指導頂きました先生方をはじめ、研究室の先輩方に深く感謝いたします。本学会において、多くの有識者の方々と議論を交わすことができ非常に刺激を受けました。今回の経験を活かし、今後もより一層研究に励んでまいります。
情報工学科の船曳 陸斗さん、社会工学科の小川 紗矢さんの参加するチームが学生起業家プログラムSTAPSで愛知県庁賞、LEAP DAY SPECIAL PRIZEを受賞しました。 工学専攻創造工学プログラムの橋本 慧海さんがThe 2nd International Workshop on Democracy and AI (DemocrAI 2023) Best Student Paper Awardを受賞しました。