木村正子博士(研究当時:社会工学専攻)がSIGGRAPH Asia 2024 XR Demo部門Audience Choice:Best Demo Award受賞しました。
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2025年1月30日掲載
受賞者
社会工学専攻(研究当時) (夏目 欣昇研究室)
木村 正子
受賞名
SIGGRAPH Asia 2024, XR Demo, Audience Choice:Best Demo Award
(SIGGRAPH Asia 2024 Award Winners)
受賞の内容
「Into the Womb -I want to be born again-」
展示作品のVRコンテンツ「Into the Womb -I want to be born again-」は、少女・女性の発達障害(神経発達症)から起こる社会不適合さに着目し、もし彼女たちが生まれ直すことができ、生まれる前・胎児から人生をやり直すことができたら、彼女たちの人生は道を踏み外すことなく幸せになれるのであろうか?という社会的な問いを投げかけるために制作されたVRコンテンツです。世の中での精神障害を持つ人たちの生きづらさに関する対処法や、それらの人々が生まれ直すことで本当にこの社会で幸せに生きていけるのか、ということを一緒に議論したいと考えて制作しました。
関連動画:https://www.youtube.com/watch?v=B86GVAbVsUE
関連論文:https://dl.acm.org/doi/10.1145/3681759.3688911
受賞者のコメント
本作品は、2017年から5回以上制作し直したVR作品です。2020年からの4年間SIGGRAPH、及び SIGGRAPH Asiaに本作を投稿しチャレンジを続けておりましたが、5回Art Galleryで不採択でした。それでも本作を、東京のSIGGRAPH Asiaで展示したいと強く思い、私の博士論文提出前の時期にXR Demo部門への投稿にチャレンジし、見事6回目のチャレンジでXR Demoで採択されました。
SIGGRAPH Asiaの出展の機会でかなりバージョンアップしましたが、次なるバージョンを想像し、再び本作が一般公開できるように努めたいと思います。
投稿中は380ページにも及ぶ博士論文と隣り合わせでの投稿作業で、動画制作も含めた作業を本当によく乗り越えて投稿したと今でも思います。長年の投稿の努力に対して、SIGGRAPHの女神が微笑んでくれて、ご褒美を頂いた様な気持ちです。これも自分一人では到底なしえなかったです。全ては一緒に全力で歩んでくれた仲間の存在のお陰ですので心から感謝しております。
本作にご協力頂きましたチームメイトの産総研藤井綺香研究員、Diver-X社伊東健一研究員、サウンドクリエイターの坪井理人さん、名古屋工業大学より博士最後の作品として許可とアドバイスを下さいました夏目欣昇先生に心より感謝申し伝えます。
青山学院大学にて本作にご理解とご協力頂きましたLopez先生、ロペズ研究室の皆様、情報テクノロジー学科に厚く御礼を申し上げます。
本作にご出演頂きました鈴木柚里絵様、歌唱提供の草野菜花様・田島茂代先生、本作スタッフとして動いてくださいました一倉弘毅様、進士さくら様、山岡凌様、石田直希様、諏訪真様、機材貸出頂きました越生様、開発場所を提供くださいましたブレイクポイント株式会社様、グラフィックご協力頂きましたcLayz様、a XR Demo Chair, Yun Suen Pai先生、台湾から協力頂きましたXR Lab 韓秉軒先生ら、他サポートしてくださった皆様、作品を体験してくださった皆様、そして本作を応援してくださる全ての皆様に心から御礼と感謝を述べます。
工学専攻生命・応用化学系プログラムの岡 奏利さんがThe 8th International Conference on Electronic Materials and Nanotechnology for Green Environment BEST ORAL AWARDを受賞しました。 工学専攻創造工学プログラムの宗宮 隆斗さんが2024年度磁性流体連合講演会 優秀講演賞を受賞しました。