工学専攻機械工学プログラムの浦越健太さん、剣持唯舞さんが生体医工学シンポジウムベストポスターアワードを受賞しました
Campus life
学生生活
2025年11月 7日掲載
受賞者
工学専攻 博士前期課程 機械工学プログラム (医用生体工学研究室(中村・杉田・氏原・金子・伊藤研究室))
浦越健太
剣持唯舞
受賞名
生体医工学シンポジウムベストポスターアワード
受賞の内容
浦越健太「音響インピーダンス測定における異方性の影響~配向したコラーゲンゲルによる検討~」
生体組織の硬さ分布を非接触かつ迅速に評価する手法として、音響インピーダンス測定に着目しました。ヤング率と相関する音響インピーダンスが組織の異方性の影響を受けるかを検討するため、引張処理によって線維を配向させたコラーゲンゲルを、線維の方向に対して垂直および平行な面に切り出し、各断面を評価しました。その結果、線維の配向方向に対して平行な面で音響インピーダンスが高く、異方性が音響特性に影響を及ぼすことが示唆されました。

剣持唯舞「発達期ラット心筋に対するスライス培養系の確立の試み」
心臓は、心筋細胞の収縮と弛緩によって拍動しています。個体の発達に伴って心筋細胞の微細構造が成熟し、効率的な興奮収縮連関を担うようになりますが、その形成メカニズムの詳細は明らかになっていません。本研究では、新生仔ラット心筋を用いたスライス培養系を構築し、発達期における心筋細胞の形態的変化や微細構造の形成過程を再現的に評価することを試みました。これにより、心筋発達における環境要因や力学的影響の理解に向けた基盤を整備しました。

受賞者のコメント
浦越健太さん
この度の受賞を大変光栄に思います。本研究の遂行にあたり、中村教授をはじめ、杉田教授、氏原准教授、金子助教、伊藤助教、医用生体工学研究室の皆様にご指導を賜り、名古屋大学の前田英次郎准教授からもご助言をいただきました。ともに切磋琢磨した仲間や家族の支えに感謝し、今後もこの成果を糧に一層精進してまいります。
剣持唯舞さん
この度は、素晴らしい賞をいただき大変光栄に思います。今回の受賞は、日頃から熱心にご指導してくださる氏原准教授をはじめ、中村教授、杉田教授、金子助教、伊藤助教や医用生体工学研究室の皆様のサポートによるものです。この場をお借りして心より御礼申し上げます。今回の受賞を励みに、より一層研究活動に励みたいと思います。

工学専攻生命・物質化学プログラムの新井想空さんが第19回分子科学討論会 分子科学会優秀ポスター賞を受賞しました 宮川淳准教授がCarbohydrate Research JSCR44 Poster Awardを受賞しました
