Close

工学専攻生命・物質化学プログラムの新井想空さんが第19回分子科学討論会 分子科学会優秀ポスター賞を受賞しました

Campus life

学生生活

2025年11月 7日掲載


受賞者

工学専攻 博士前期課程 生命・物質化学プログラム (片山耕大研究室)

新井想空

受賞名

分子科学会優秀ポスター賞

(第19回分子科学討論会(広島)2025)

受賞の内容

「霊長類青視物質の短波長特異性を支えるレチナール結合部位の構造基盤解明に向けた分光研究」

霊長類は色覚視物質という光受容タンパク質により色を認識しており、その中でも青視物質(MB)は特異な分子進化の結果、現在の青色光吸収を獲得しました。本研究では、MBが唯一、発色団異性体の9シスレチナールを結合しないという特異性の構造基盤解明に迫りました。MBを構成するヘリックスを一本ずつ置換したキメラMBのレチナール結合能を測定した結果、第6ヘリックスが結合能に重要であることが分かりました。本研究の進展により、MBの分子進化を構造レベルで理解できることが期待されます。

受賞者のコメント

このたびはこのような栄誉ある賞に選出していただき、誠に光栄に存じます。本受賞は、常に愛情深くご指導くださる片山准教授、そして日々刺激を与えてくれる研究室の仲間たちの支えがあってこそ成し遂げられたものであり、心より感謝申し上げます。また、当学会では多くの方々と、学会名の通り白熱した討論を交わすことができ大変貴重な経験となりました。さらに実りある討論を重ねられるよう、研究に一層精進してまいります。