Close

工学専攻生命・物質化学プログラムの佐古杏純さんが第15回CSJ化学フェスタ2025 優秀ポスター発表賞を受賞しました

Campus life

学生生活

2025年12月11日掲載


受賞者

工学専攻 博士前期課程 生命・物質化学プログラム (水野稔久研究室)

佐古杏純

受賞名

第15回 CSJ化学フェスタ2025 優秀ポスター発表賞

(日本化学会秋季事業 第15回 CSJ化学フェスタ2025)

受賞の内容

「薬剤刺激により細胞から分泌されるK イオンのセンサー不織布を⽤いたリアルタイムモニタリング」

蛋白質は特定の代謝物やイオンに対して高い識別能を示し、生体試料分析からウェアラブルデバイスに至るまで、さまざまなセンサーデバイスへの応用が期待されている。我々は、構造的に脆いセンサー蛋白質を過酷な環境下でも利用可能とする手法として、不織布の繊維内部に固定化する技術を確立してきた。本研究ではこの技術を応用し、細胞から分泌されるカリウムイオンの濃度変化をリアルタイムで追跡可能とする「センサー機能を有する培養材料」の開発に成功した。高い識別能を有するセンサー蛋白質を、培養基材中で長期間(数日以上)にわたり利用できた例としては、世界初のものとなる。

受賞者のコメント

この度はこのような栄誉ある賞を頂き、大変光栄に思います。修士2年として研究の集大成となる発表で、このような評価をいただけたことを嬉しく感じております。研究を進めるにあたり、多くのご指導と助言をくださった水野先生、そして共に研究に励み支えてくれた研究室の仲間に深く感謝いたします。今回の受賞を励みに、今後の進路でも学びを活かしていきたいと思います。