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日本セラミックス協会東海支部東海若手セラミスト懇話会において井田研究室および白井研究室の学生4名が優秀発表賞とベスト質問賞を受賞

2016年07月04日掲載


 2016年6月24日におこなわれた52日本セラミックス協会東海支部 東海若手セラミスト懇話会において、井田研究室の尾野さんと八反さんがそれぞれ優秀発表賞を受賞し、また白井研究室の加藤さんが優秀発表賞と*ベスト質問賞、野田さんがベスト質問賞を受賞しました。

*ベスト質問賞: 学会中の招待講演に対して、講演の内容を的確に理解し核心をついた鋭い質問、講演を聴いた人の理解を助ける有意義な質問、議論をさらに発展させるユニークな質問をした学生に与えられる賞。

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井田研究室 八反さん(左)尾野さん(右)

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白井研究室 野田さん(左)加藤さん(右)

 

優秀発表賞を受賞 未来材料創成工学専攻(M2) 尾野 翔器さん

 井田研究室では、軌道放射光と二次元X線検出器を用いた粉末X線回折測定によって迅速に結晶粒径分布を評価する新しい実験手法の開発研究を行っています。その基礎となる装置特性に関する情報を得るために、AichiSRにおいて結晶粒の有限の個数と粉末試料の回転が二次元回折図形に及ぼす影響に関する統計的な解析を実施しました。

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Fig.1 粒径の異なる試料での回折図形

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Fig.2 異なる回転角度範囲での回折図形

 本受賞は指導教員である井田先生はじめ、AichiSRの職員の方々のご協力により評価していただけたものと考えております。研究のサポートをしてくださった皆様に深く感謝いたします。今後は本成果を発展させ、実用的な結晶粒径分布評価手法の開発に取り組みたいと考えております。

 

優秀発表賞を受賞 生命・応用化学専攻(M1) 八反大貴さん

ヘキサデカンは自動車の蓄冷剤として利用されており、蓄冷剤の性能を向上させるための材料設計には、融点直下の温度での結晶構造を知ることが重要です。今回、軌道放射光を用いた粉末X線回折によりヘキサデカンの結晶構造の推定を行いました。

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Fig.1 推定したヘキサデカンの結晶構造

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Fig.2 推定した結晶構造からの粉末回折パターン

 この度はこのような賞をいただけたことに大変嬉しく思います。指導教員である井田先生はじめ、AichiSRの職員の方々、研究のサポートをしてくださった皆様に深く感謝いたします。今後はこの研究を論文としてまとめ上げ、より一層研究に励んでまいります。

 

優秀発表賞・ベスト質問賞を受賞 未来材料創成工学専攻(M2) 加藤邦彦さん

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優秀発表賞について

 白井研究室では、マイクロ波を用いた特異反応場を利用して物質を加熱することにより、従来にはない構造を持った材料を合成する研究を行っています。その中でも今回は非常に短い熱履歴で金属チタン粉末を磁場加熱することにより酸化物を合成するとともに、光触媒材料へ応用するために特性評価を行った結果を紹介させていただきました。

 指導教員である白井先生およびにスイスの研究機関(EMPA)のDr. Sébastienの協力のもと、このような賞を頂くことができ大変光栄に思います。この研究成果を投稿論文として形に残すとともに、今後とも研究に励んで参ります。

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ベスト質問賞について

 今回は北海道大学のNguyen先生が『Shape control and formation of tin oxide particles in organic medium』という題目でご講演してくださいました。SnOを合成する際に添加物を加えることにより、生成する粒子の形状を制御できるという研究内容に対して、粒子の形状の差により物理的・化学的特性にどのような違いがみられるのかを質問させていただきました。

 私の質問により議論が活発化し、会の価値を高めるために貢献できたことを非常にうれしく思います。研究において異なる考え方や新たな知識を取り入れていくことは大変重要であり、さらに、質疑応答は能動的に自ら議論に参加できる最適の場であると考えております。今後もこの姿勢を大切にして取り組んでいきたいと思います。

 

ベスト質問賞を受賞 生命・応用化学専攻(M1) 野田啓尊さん

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 この度、受賞することが出来、光栄に思います。普段から研究室におけるゼミにおいて白井先生や研究室メンバーとの実りのあるディスカッションを重ねていることが受賞につながったと考えており、皆様に心より感謝しております。今後も積極的な姿勢で学ぶことにより更なる発展に努めていきたいと思います。

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