物質工学専攻松原功尚さんが平成28年度日本セラミックス協会東海支部学術研究発表会で優秀講演賞を受賞
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2017年1月 4日掲載
受賞者
物質工学専攻 博士前期課程2年 松原功尚 ( 柿本研究室 )
受賞名
平成28年度日本セラミックス協会東海支部学術研究発表会 優秀講演賞
研究内容
小型化が可能な圧電式振動発電は、振動源さえあれば小スペースや暗所など様々な場所で利用できることから、センサ端末用の自立式電源として注目を集めています。本研究では、圧電セラミックスであるニオブ酸ナトリウムカリウム(NKN)が200oCまで斜方晶単一結晶構造を維持する性質に着目し、ポリマー(ポリフッ化ビニリデン:PVDF)と組み合わせたユニークで柔軟性に優れる有機無機コンポジット積層発電素子 (図参照)を作製し、その高温発電性能を世界で初めて評価しました。室温から150oCで振動発電を評価した結果、150oCの高温環境下においても室温の80%もの性能を維持できることを明らかにしました。この発電素子は、ポリマー層の材料を工夫することで、更なる高温環境でも安定に駆動する自立式電源としての利用できる可能性があり、将来は自動車内部などの高負荷環境下への応用が期待できます。
今後の抱負
今回このような栄誉ある賞を頂き、大変光栄に思います。日々熱心にご指導して下さった柿本教授と渕上助教、そして積極的に意見交換してくれた研究室のメンバーのおかげです。心より感謝しております。世界に貢献できるエンジニアとして活躍できるよう、今後も研究活動に取り組んでいきます。
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