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第9回CSJ化学フェスタ2019で沖超二さんが最優秀賞、他8名が優秀賞を受賞しました。

2019年12月06日掲載


受賞の内容

第9回CSJ化学フェスタ2019について

 CSJ化学フェスタは、参加者が3,000名を超える会議で有り、本年度は、1,031件のポスター発表が行われました。その結果、10件の最優秀ポスター発表賞および179件の優秀ポスター発表賞が決定しましたが、本学から1名の学生が最優秀ポスター発表賞を受賞し、優秀ポスター賞を8名が受賞しました。受賞者は下記のとおりです。

最優秀賞

沖 超二 共同ナノメディシン科学専攻 (築地研究室)

「 細胞機能の制御と解明のための新しい光化学遺伝学ツールの開発」

沖君350dpi-2.jpg最優秀賞に輝いた沖 超二さん
(画像をクリックすると大きくなります)

研究内容

 ヒトを含む動物の組織や細胞では、さまざまなシグナル伝達プロセスが高い時空間分解能で制御されています。例えば、組織中では、特定の細胞の活性化が細胞―細胞間のシグナル伝達を引き起こすことが知られています。また、細胞の運動や分裂といった機能は、単一細胞内の特定の場所(局所)で特定のタンパク質が活性化することが重要です。そのため、シグナル伝達の時空間的な活性化が鍵となるさまざまな生命現象を解明するためには、細胞集団中の狙った細胞のみを活性化したり、単一細胞の局所を狙って特定のシグナル伝達を活性化することのできる時空間分解能の高い生体操作技術が必要です。
 本研究では、築地研究室が世界に先駆けて開発した「タンパク質局在制御化合物」に光スイッチを導入した分子ツールを新規開発し、これを用いた細胞内シグナル伝達光操作システムを構築することに成功しました。本システムは、光を照射した領域でのみシグナルタンパク質の活性化を誘導できるため、多数の細胞集団中の狙った細胞のみを活性化することや、単一細胞(シングルセル)の局所で細胞運動を誘導することも可能でした。本技術は、拡張性が高く、光機能性化合物(ケミストリー)を用いて細胞機能(バイオロジー)を光操作する新しい光化学遺伝学ツールとして、基礎細胞生物学から再生医療・細胞治療などの幅広い分野に応用できるものと期待されます。

優秀賞

田代 凜太郎 生命・応用化学専攻 (神取研究室)

「電気生理学的解析による新規チャネルロドプシンTs_Rh3の分子特性解明」

橋本 真典 生命・応用化学専攻 (神取研究室)

「アスパラギン酸をプローブとして用いた赤外分光測定によるタンパク質内部の構造解析」

阿部 一貴  生命・応用化学専攻(中村研究室)

「不斉有機触媒を用いたα-アミドマロン酸ハーフエステルによるイサチン類への脱炭酸型不斉アルドール反応の開発」

山口 瑛名 生命・応用化学専攻 (小澤研究室)

「一酸化窒素との反応性を有する新規機能性コバルト錯体の開発」

西山 泰貴 生命・応用化学専攻 (水野研究室)

「カプセル形成能を持つ新規両親媒性タンパク質の設計及び機能評価」

吉川 優 共同ナノメディシン科学専攻 (築地研究室)

「人工オルガネラと化合物を用いて細胞内分子を操る(1):シグナル不活性化システム」

田原 海 生命・応用化学専攻 (築地研究室)

「高効率なタンパク質局在制御のための第二世代SNAP-SLIPTシステムの開発」

武藤 亜衣 生命・応用化学専攻 (神取研究室)

「天然のバクテリアを用いたヘリオロドプシンの機能研究」

関連リンク

第9回CSJ化学フェスタ2019 「学生ポスター発表」、「博士課程学生オーラルセッション」の表彰
第9回CSJ化学フェスタ2019
築地研究室
神取研究室
中村研究室
小澤研究室
水野研究室

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