工学専攻創造工学プログラムの古川 翔也さん、渡邉 南美さん、情報工学科の伊藤 有生さんが令和2年度電気・電子・情報関係学会東海支部連合大会で受賞しました。
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2021年5月21日掲載
受賞者・受賞名
令和二年度 電気・電子・情報関係学会 東海支部連合大会
・IEEE名古屋支部学生奨励賞
工学専攻創造工学プログラム 古川 翔也
渡邉 南美
・電気学会優秀論文発表賞
情報工学科 伊藤 有生
(加藤 昇平研究室)
受賞の内容
古川 翔也 「脳波の個人差を考慮した感情特徴空間の獲得」
近年、感情は人間のコミュニケーションにおいて重要な要素であることから利用者の感情を計算機に理解させることが必要とされており、特に脳波は高い時間分解能を持つことや信頼性があることから感情推定に広く利用されている。しかし脳波は個人差が大きいため、本研究ではドメイン適応の技術を用いて個人差によらない汎用性のある感情推定モデルを深層学習により構築した。その結果、ドメイン適応により個人差を吸収する提案手法の有効性を示唆した。
渡邉 南美 「物流倉庫の商品配置最適化の ためのバスケット分析」
物流倉庫では1日に膨大な数の商品を出荷しており、特に出荷ピッキング作業は業務の大きな割合を占め、商品のオーダーピッキングを効率的に行えるように商品配置を最適化することが重要です。そこでまず商品間の相関ルールをデータマイニングの手法の1つであるバスケット分析を用いて統計的分析を行い、頻繁に共起し相関の強い複数の商品を発見しました。
伊藤 有生 「Clock Drawing Testを用いた認知症スクリーニングに有効な特徴量分析」
日本の認知症患者人口は増加傾向にあり、認知症を早期に発見するスクリーニング技術の発展が期待されています。代表的なスクリーニング技術の一つに時計描画テスト(CDT)がありますが、これは採点方法に採点者のバイアスがかかるといった問題点があります。本研究ではCDTの特徴を数量化し、認知症患者の鑑別に有用な特徴量を調査しました。その結果、時計の文字盤上の数字のばらつきが認知症の鑑別に有用である可能性が示唆されました。
今後の抱負

渡邉 南美さん
この度はこのような賞を頂き、大変光栄です。日頃からご指導いただいている指導教員の加藤昇平先生をはじめとするたくさんの方々のおかげです。心より感謝いたします。今後はより、物流倉庫の業務の効率化に貢献できるよう研究を進めていきたいです。
伊藤 有生さん
学部2年生でありながらこのような賞を頂くことができ、誠に光栄です。この受賞は日々ご指導いただいていた加藤昇平研究室の皆さまに深くお礼申し上げます。今後はデジタルペンを用いて、紙媒体では計測の難しいデータを採取し、より精度を向上させた認知症スクリーニング手法の開発を目指します。
工学専攻創造工学プログラムの河内 遥さんが地域安全学会 論文奨励賞を受賞しました。 岩田 修一 教授が、日本レオロジー学会論文賞を受賞しました。