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工学専攻生命・応用化学系プログラムの珍田 祐佳さん、高橋 孝介さん、福西 遥佳さんが第 71 回高分子学会年次大会 優秀ポスター賞を受賞しました。

2022年07月28日掲載


受賞者

工学専攻生命・応用化学系プログラム

 珍田 祐佳

 高橋 孝介

 福西 遥佳

樋口 真弘研究室)(水野 稔久研究室)(林 幹大研究室

受賞名

第 71 回高分子学会年次大会 優秀ポスター賞

高分子学会

受賞の内容

珍田 祐佳「マグネタイト被覆ベシクルの調製とDDS担体への応用を目指した薬物放出制御」

薬を体内の病変部のみに送達させる技術のひとつに、外部磁場による磁性誘導ドラックデリバリーシステムがあります。本研究では、薬物内包ベシクルに強磁性を付与するため、その表面においてペプチドを用いた常温常圧下のマグネタイトミネラリゼーションを試みました。得られたベシクルは十分な薬物搭載スペースと薬物徐放能を有することを発表し評価されました。

高橋 孝介「タンパク質を内包可能なタンパク質カプセル設計と抗体修飾による細胞内導入評価」 

「バイオ医薬品」の種類や適応疾患の範囲を拡げることにつながる、蛋白質の細胞内への送達技術開発に取り組んでおります。蛋白質からなる「バイオ医薬品」が細胞内部に自発的に浸透しない課題に対し、これを包むことが可能な蛋白質カプセルを送達キャリアとして設計しました。その結果、想定どおりにバイオ医薬品に見立てた蛋白質を安定に包み込むことに成功し、さらに遺伝子変異を加えることで狙った細胞への送達を可能とする機能付与にも成功しました。

福西 遥佳「3Dプリンターを用いたフォトパターニング重合の開発と材料物性制御」

昨今の技術の進歩に伴い、高性能な樹脂の開発が求められています。本研究では、人工樹脂の新規機能化法として、樹脂内に硬軟パターンを作りこむ手法を提案しました。その手法として母材樹脂にモノマーを内包させ、光照射型3Dプリンターを用いて樹脂内で箇所選択的に重合します。内包モノマーやデザインを変化させ、その過程で見られる特性について調査しました。

今後の抱負

珍田 祐佳さん

この度はこのような素晴らしい賞を受賞でき、光栄に思います。日頃から熱心にご指導くださる樋口先生、松原先生そして日々の研究や発表練習に何度もつきあってくれた研究室の仲間に感謝申しあげます。今後は優れた磁性誘導能を示す薬物担体の調製方法の確立を目指し、より一層研究に励んでいきたいです。

pic珍田.jpg

高橋 孝介さん

この度は優秀ポスター賞という栄えある賞を頂き、大変光栄に思います。指導教員である水野先生をはじめ、研究室メンバーとも積極的に議論を交わしてきました。本学会においても、沢山の有識者の方々からアドバイスを頂くことができ、積極的に取り入れながら日々励んでいます。私の扱う輸送キャリアが世の中に貢献できるように、実用化を見据え、一層研究に磨きをかけていこうと思います。

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福西 遥佳さん

この度は、このような賞を受賞することができ、嬉しく思います。ご指導頂きました先生をはじめ、研究室のメンバーに深く感謝いたします。今回の受賞を励みにし、今後も様々な方の意見を積極的に取り入れて、研究の発展を目指します。

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