「博士号は世界共通のパスポート」
博士後期課程を修了して得る「博士号」という学位は世界に通用するものです。
海外では、「博士号」がなければ研究職に就くのが難しいとも言われています。
名工大博士後期課程では、研究を通じ、「専門性」はもちろん、「自主性」「課題発見」「課題解決」などの力を身に付け、世界に通用する研究者になるためのさまざまなサポート体制が整っています。
名工大の現役博士後期学生に、博士後期課程について聞きました。
Q1. 博士後期課程に進学を決めたキッカケは何ですか?
- 研究室に所属する博士後期課程の先輩や学会や留学先で出会った博士後期課程の研究者に刺激を受けました。
- 研究活動が楽しく、もっと研究がしたいと思ったからです。
Q2. 博士号を取得する魅力は何だと考えていますか?
アカデミックポストを狙うならもちろん、企業で研究職を希望するにしても、博士号を取得していることは、自身が研究者として働けることをアピールする一つの指標になります。また、博士号を取得する過程において、国内外でさまざまな研究者と関わりを持つことができます。博士後期課程は、自身が目指す研究者像をより具体的なものにできる、非常に貴重で魅力的な期間です。
Q3. 博士後期課程への進学、および博士号を取得するまでに直面した問題は何ですか?
経済的な面が気がかりになる方もいらっしゃるかと思われます。多くの方は、奨学金制度や特別研究員等を活用して工面しています。
Q4. 経済的な問題を解決する上で、どのような制度等を利用していますか?
日本学術振興会の特別研究員(DC1、DC2など)の採用は、20%程度と狭き門ですが、採用された場合は、月20万円を博士後期課程の2年間もしくは3年間受給することができるので、経済的心配をすることなく、研究に取り組むことができます。そのほか、RA(リサーチアシスタント)や指導教員の研究プロジェクトの研究員として大学に採用され、活動する学生も多いです。博士後期課程に進む前に、経済的問題をどのようにクリアするのかについては、指導教員が相談に応じてくれます。
奨学金については、博士後期課程の学生を対象とするものもたくさんあります。種類によって条件も異なりますので、しっかり調査して、自分に合ったものを選んでチャレンジしてください。また、学生生活課に相談してみるのもよいと思います。
Q5. 博士号取得後の進路希望はどう考えていますか?
博士号取得後の進路希望について、名工大の博士後期課程の学生にアンケートをとりました。
本アンケートでは、アカデミックポストを希望している方にくらべて、企業研究者を目指す方が約3倍いるという結果となりました。
「博士後期課程の中で得られた専門性を活かし、研究開発職へ就く可能性を確かなものにしたい」と考える方が多いようです。
Q6. ドクターとマスターでの研究生活の大きな違いは?
基本的に自身の研究を進め、成果が出れば論文投稿するという点では博士前期課程の学生と変わりません。
しかし、博士前期課程の時よりも、より研究に注力できます。中でも、大きな変化は、自身の研究だけでなく、研究室内の他の研究の進捗や学生のサポートなども行うことです。自身の研究だけ進めればいい訳でなく、他の学生の研究をどのように進めるかを博士後期課程の学生としてサポートすることも重要になります。このような経験は、アカデミアや企業を問わず卒業後も活かすことができるため、非常に重要であると言えます。
Q7. 進学を希望する方にひと言!
研究活動が楽しいと感じているみなさんに、ぜひ博士後期課程に進学して欲しいと思います。少しでも興味がある方は、ぜひとも進学を検討してみてください。私たちと一緒に博士後期課程を楽しみましょう!