精密工学会技術賞は，精密工学の領域で創造的業績をあげた研究者・技術者に対して，その精進と努力に報い，かつ将来の発展を期待して贈賞されるものです。

本受賞は，本学と株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ殿との産学連携共同研究（代表者：岩崎誠）の成果が高く評価されたもので，ハーモニック・ドライブ・システムズ社の山元純文様（本学大学院博士後期課程平成20年度修了，工学博士），沖津良史様と連名で表彰されました。この研究成果は，受賞グループが12年超に亘る共同研究を通じて，波動歯車装置を内在する位置決め機構に対する制御技術と実用化に関する研究開発を強力に推進した結果であり，学会・特許等による公表の他，製品評価と実装を経て市場展開に繋り，本研究開発の実用レベルの高さを物語っています。

なお，岩崎研究室では，様々な産学連携共同研究開発を推進した結果，公益財団法人市村清新技術財団市村産業賞功績賞（2018年度），電気学会電気学術振興賞進歩賞（2017年度），公益財団法人永守財団永守賞（2017年度），電気学会電気学術振興賞論文賞（2013年度），電気学会産業応用部門論文賞を２件（2012年度，2010年度），財団法人電気科学技術奨励会電気科学技術奨励賞（2011年度），日本機械学会奨励賞（技術）（2011年度），ファナックFAロボット財団論文賞（2010年度），および各種学会発表賞を多数受賞しており，モーションコントロール・メカトロニクスの研究分野で本学のプレゼンスを飛躍的に高めています。