伊藤洋介助教が、日本コンクリート工学会賞(奨励賞)を受賞されました。
2018年7月 6日掲載
- 受賞者
- 伊藤 洋介 助教
- 受賞の対象
- (受賞の対象:準マイクロ波による融雪用発熱モルタルブロックシステムに関する研究(総合題目))
- 受賞者の関連サイト
- 伊藤洋介 研究者データベース
- 関連するウェブサイト
- 受賞内容
(受賞の対象:準マイクロ波による融雪用発熱モルタルブロックシステムに関する研究(総合題目))
【以下、贈呈理由書より抜粋】
準マイクロ波による融雪用発熱モルタルブロックシステムは、モルタルブロックの骨材に使用される電気炉酸化スラグが準マイクロ波帯の電波を吸収して熱に変換する性質に着目したもので、従来の融雪システムよりも低コストかつ迅速に雪を融かすことが期待されている革新的な融雪システムである。
本研究は、当該システムを構成する発熱モルタルブロックの性状および電波を発熱モルタルブロックに供給する漏洩導波管の設計方法を複数の実験の組み合わせと解析により明らかにし、当該システムを飛躍的に実用化に近づけた点、産業副産物である電気炉酸化スラグを電波吸収材料として活用するための基礎資料を得た点で有用性が高い。
また、発熱モルタルブロックは発熱コンクリートブロックとした場合にも適用でき、建築空間内において無線LANや携帯電話などの電波吸収や電波遮蔽を目的としたコンクリート・モルタル部材を安価に製造するための基礎資料にもなるため発展性も高い。
以上のように、これらの成果は、コンクリート技術のさらなる発展を期待させるものであると言える。よって、ここに日本コンクリート工学会賞(奨励賞)を贈るものである。