岩井 裕正 助教が、令和元年度地盤工学会賞 研究奨励賞を受賞しました。
2020年4月10日掲載
- 受賞者
- 岩井 裕正 助教
- 受賞の対象
- Rate effect on the stress-strain relations of synthetic carbon dioxide hydrate-bearing sand and its dissociation test by thermal stimulation
- 受賞者の関連サイト
- 名古屋工業大学 張・岩井研究室
- 関連するウェブサイト
- 令和元年度地盤工学会賞受賞者
地盤工学に関する注目に値する研究を行い,将来学術の進展に貢献が期待できる業績に対し、授与される賞です。今回、地盤工学の学域に留まらない成果を記述した論文が,研究奨励賞としてふさわしいと認められ授与されました。
本研究の成果は,二酸化炭素ハイドレート(CDH:Carbon Dioxide Hydrate)含有地盤の強度増加メカニズムと時間依存性挙動の関係およびCDH分解時の地盤変形挙動について,低温高圧三軸圧縮試験装置を用いた種々の実験によって明らかにしたことである。従来のガスハイドレート含有地盤の力学試験において,最大軸差応力はハイドレートの含有量と正の相関があるとされてきたが,非常に遅い載荷速度の場合にはガスハイドレートを含有した地盤においても強度増加が発現しないという,これまでの通説を覆す知見を得た。地盤工学分野のみならず,昨今国際的に注目されているメタンハイドレート資源開発や二酸化炭素地中貯留技術の発展に大いに貢献する成果である。