林 幹大 助教が、2019年度高分子研究奨励賞を受賞しました。
2020年5月14日掲載
2019年度高分子研究奨励賞
高分子科学に関する注目に値する研究を行い、将来、学術の発展が期待できる若手研究者に対し、授与される賞です。
【授賞理由】
林幹大助教は、水素結合・配位結合・光架橋結合などを利用し、各種精密重合を扱いながら幅広いポリマー種(非晶・結晶・液晶)の機能開拓について探求し続けている。最近では、結合交換型動的共有結合を架橋点として組み込んだ新型架橋材料(vitrimer)の機能開拓・物性制御に先駆的に取り組んでおり、とくに、架橋密度と結合交換ダイナミクスの相関や、ナノスケールの階層構造との関連を明らかにしてきた。これらの研究成果は、高分子材料の新規機能化法および架橋結合を巧みに用いた精密物性制御法の指針として貢献するものであり、高分子研究奨励賞に値するものと認められ授与された。