高木 幸治 准教授のBulletin of the Chemical Society of Japan 誌に掲載された論文が、BCSJ賞を受賞しました。
2022年2月21日掲載
- 受賞団体
- Koji Takagi, Daiki Miyamoto, Hinako Yamaguchi, and Isao Azumaya
- 受賞の対象
- 「Toward the Synthesis of a Belt-Shaped Cyclic π-Conjugated System Comprising para-Phenylene Framework and Amide Bridging Unit」
- 受賞者の関連サイト
- 有機高分子合成研究室
- 関連するウェブサイト
- BCSJ, 2022, Vol.95, No.1
芳香環が環状につながった分子は、末端をもたないことに起因する特異な光電子物性、内孔へのゲスト包接を利用した分子認識など、新しい機能材料として興味がもたれている。芳香環同士を架橋したベルト分子は、より剛直な構造から更なる高機能化が期待できるものの、環ひずみから合成が困難な分子である。今回高木研究室は、芳香族アミノ酸を出発原料とし、段階的縮合、環化、分子内直接アリール化というステップを経て、アミド架橋されたベルト分子の合成に挑戦した。標的分子の単離精製には至っていないものの、新しい合成手法の提案が認められ、BCSJ賞を受賞することとなった。
Bulletin of the Chemical Society of Japan (BCSJ):日本化学会が刊行する論文誌。1926年の創刊以来、国際ジャーナルとして化学、応用化学など化学全般にわたり質の高い論文を掲載。