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二宮 博樹

キラリ卒業生 社会で活躍する名工大卒業生

明るさの「ものさし」で知的基盤を支える

国立研究開発法人産業技術総合研究所
計量標準総合センター 物理計測標準研究部門

二宮 博樹(にのみや ひろき)

機能工学専攻 2018年3月修了

2024年12月現在

計量標準って知っていますか?

貿易の公正性や機器品質の一貫性を保つには、物理量を測るものさし(計量標準)は国際的に同等であることが求められます。私は、人間の目を通じて感じる光の強さの基準(測光標準)に関する研究をしています。日本における最上位の標準(国家計量標準)を管理し、それと比較することで光源や光計測器の値を正し、産業界へ供給することも重要な仕事です。あなたが日常で何気なく測定した値も、その基準を辿っていくと、国家計量標準につながっているかもしれません。

新しい物質をていねいにつくってその本質を暴く!

名工大での色濃い思い出は、学位取得までの研究室生活です。デバイス技術への応用も期待される特性をもつ新しい磁性体に注目して、きれいな原子配列の結晶をつくり、その絶対零度付近での性質を様々な測定法を駆使して解明しました。まだ世界に知られていない物質や現象に遭遇しながら、その正体を突き止めるため先生や仲間と試行錯誤しました。すぐに世の中の役に立つわけではないけれど、未来のデジタル社会を支える技術の"タネ"を見つけて追求する研究って、ワクワクしませんか?

自分の"したい・なりたい"をみつけて大事にしよう

研究者といっても、大学教員、民間企業や公的機関の研究職など、選択肢は様々で、それぞれに求められるものも異なります。ですが、研究者としての心得、実験の進め方、成果を発信して次につなげる力など、それはどの分野でも共通で、これらの基礎はすべて名工大で学びました。ご自身の中で一本の芯をもって学生・研究生活を送ると、応援して支えてくれる人が現れますし、あなたの経験がどこかで点と点でつながり、それを研究や仕事に活かすことができます。ぜひ、名工大で将来の自分を想像してみてください。


この情報は企画広報課が提供しています。
掲載を希望される方は企画広報課広報室へご連絡お願いします。