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北川啓介教授、北川珠美研究員が2026年日本建築学会賞(業績)を受賞しました

Research

研究・産学官連携

2026年4月15日掲載


2026年日本建築学会賞(業績)

受賞者
社会工学類 北川啓介 教授
      北川珠美 研究員
受賞の対象
インスタントハウスを通じた国内外の住環境向上への先駆的貢献
受賞者の関連サイト
北川啓介研究室
関連するウェブサイト
一般社団法人 日本建築学会
研究内容の写真.jpg

日本建築学会賞(業績)は、近年中に完成した業績であって、学術・技術・芸術などの進歩に寄与する優れた功績に対して贈られるものです。
本学の北川啓介教授と北川珠美研究員は、2011年3月の東日本大震災後の避難所で出会った小学生からの「大学の先生ならすぐに家を建てて」という声を契機に、『地球上で家に困る人々が快適で丈夫な家をもつあたり前を実現する』を信念に、シンプルな工法で、形状や大きさも必要に応じて自由に選べて、質量が小さいことから、大人ひとりでも制作が簡便で、ひとつの建屋の工期は数十分から数時間と短く、屋内での断熱性や遮音性が高く、廉価性・簡便性・速度性・技術性・汎用性にも優れた構築物であるインスタントハウスを研究開発して国内外の住環境困窮者へお届けしています。
このたび、日本建築学会では、『インスタントハウスを通じた国内外の住環境向上への先駆的貢献』が高く評価され、日本建築学会賞(業績)の受賞にいたりました。

受賞者の言葉
『このたび、私どもが長年取り組んでまいりましたインスタントハウスを通じた一連の活動に対し、『インスタントハウスを通じた国内外の住環境向上への先駆的貢献』として、日本建築学会賞(業績)という大変栄誉ある賞を賜りました。心より深く御礼申し上げます。
本活動の原点は、東日本大震災後の避難所において出会ったふたりの小学生が投げかけてくれた「大学の先生なら、すぐに家を建ててくれると思った」という言葉でした。このひと言が、私どもにとって建築学の研究を超えた使命となり、以来、国内外の被災地、難民キャンプ、さらには戦災等の紛争地へと、インスタントハウスをお届けする歩みを続けてまいりました。
本受賞は、決して私どもふたりの力によるものではありません。
学部時代より今日に至るまで継続的にご指導くださっています若山滋先生をはじめ、国内外の多くの先生方、日々の研究開発に伴走し続けてくださっています共同研究者の皆様、北川啓介研究室の歴代の大学院生・学部生・留学生・研究員・事務補佐員・秘書の皆様の熱い情熱の積み重ねの上に成り立つものです。また、素材の空気含有量を増すにはどうすればよいかと、和菓子職人の知見を交えながら語り合ってくれています父母をはじめ家族一同の支えにも、心より感謝申し上げます。
そして何より、インスタントハウスを共に設営して、「もう一度、おうちをもって、希望をもって未来を歩んでいこう」「より良い世界、より良い社会を一緒につくっていこう」と、阿吽の呼吸で動いてくださっている世界中の被災地・難民キャンプ・紛争地の極めて多くの皆様にあらためて心より深く御礼申し上げます。
あわせて、2024年1月1日に発生した能登半島地震の直後、インスタントハウスを通した被災地の住環境向上に向けた支援のために名古屋工業大学基金を迅速に設立してくださった本学の学長・理事をはじめとする教職員の皆様に、心より感謝申し上げます。また、本学での日常の研究・開発・発明・実用化といった学術研究活動、さらには社会貢献活動に至るまで、私どもの挑戦を支えてくださっている名古屋工業大学のすべての構成員の皆様の存在があってこそ、本活動は継続できております。
とはいえ、今回の受賞は、階段にたとえるならば、ようやく十段のうちの一段目に足をかけることができたにすぎないと感じております。
まだまだ、まだまだ、まだまだ道半ばです。
私どもはこれからも、『地球上で家に困る人々が快適で丈夫な家をもつことがあたり前となる世界を実現する』という信念のもと、最大限に、人生を賭して、世の人のために尽力してまいります。
今後とも、ご指導、ご鞭撻、ご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。』



この情報は研究支援課が提供しています。