中村研究室の研究成果が、Chemical Communications誌のFront cover graphicに掲載
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2018年4月13日掲載
研究論文「Enantioselective aza-Friedel-Crafts reaction of cyclic ketimines with indoles using chiral imidazoline-phosphoric acid catalysts」が、高く評価され、英国化学会Chemical Communications 誌 2018年4月号、(17 April 2018, issue 12)の表紙 を飾りました。
近年、医薬品、農薬、液晶材料において、光学活性化合物は広く用いられ、その効率的合成法の開発は極めて重要になっています。今回、名古屋工業大学の中村教授らは、大阪大学の舩橋教授らのグループと共同で、環状のスルホニルケチミンにインドール類を反応させるaza-Friedel-Crafts型反応を検討し、光学活性なスルファヒダントイン化合物を高収率、高立体選択的に合成することに成功しました。得られた化合物は、光学活性なアミノ酸類や、医薬品にも広く用いられるヒダントイン化合物へと変換することにも成功しました。この不斉合成反応の成功は、世界で初めての例で、中村研究室で以前に開発し市販化もされている光学活性イミダゾリン-リン酸触媒を用いることで成功しました。本研究で構築が可能となったスルファヒダントイン構造は、生物活性物質にも多く含まれる構造であるため、医・農薬品にもへの応用も期待されます。
<発表雑誌>
雑誌名:Chemical Communications
著者:Shuichi Nakamura, Takashi Furukawa, Tsubasa Hatanaka, Yasuhiro Funahashi
論文情報:DOI番号:10.1039/c8cc00594j
URL:http://dx.doi.org/10.1039/c8cc00594j
この情報は研究支援課が提供しています。
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