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生命・応用化学専攻の徐 玉萍さん、舟橋 由晃さん、工学専攻生命・応用化学系プログラムの三宮 拓実さんが日本セラミックス協会 第35回秋季シンポジウムで受賞しました。

2022年12月21日掲載


受賞者・受賞名 

日本セラミックス協会 第35回秋季シンポジウム

Best Processing Design Presentation Award

 生命・応用化学専攻 徐 玉萍

・Best Material Design Presentation Award

 生命・応用化学専攻 舟橋 由晃

・Fighting-spirit Award

 工学専攻生命・応用化学系プログラム 三宮 拓実

白井 孝研究室

日本セラミックス協会 第35回秋季シンポジウム

受賞の内容

徐 玉萍水素シルセスキオキサンのメカノケミカル処理による機能性シリコンナノ粒子の作製

本研究では、室温でのメカノケミカル局所反応場を利用して水素シルセスキオキサンポリマー((HSiO1.5)n)を出発原料として、機能性Siナノ粒子の作製に成功した。メカノケミカル処理中、(HSiO1.5)n分子自身から生成されたH2を利用し、従来の高温熱分解法中長時間でのH2供給が不要なプロセスの創立に実現。また、メカノケミカル処理中ボールのサイズおよび処理時間を調整することで、Siナノ結晶のサイズを簡単に制御することが可能。作製されたSiナノ結晶は可視光領域での発光性および優れた発光効率を示し、固体光源や溶液塗布法で作製できる次世代発光デバイスへの応用が期待できる。

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舟橋 由晃「粒子配合を制御したゲルキャスト成形体の還元焼結における黒鉛化挙動」

当研究室における先行研究において、ゲルキャスト成形体を還元焼結させることでセラミックスマトリクス中に炭素を均一に生成した黒鉛/セラミックス複合体の開発に成功している。等研究において、複合体中セラミックス粒子間の空隙に非晶質炭素が一部存在することが分かっている。本研究では、アルミナの大粒子と小粒子を用いてその配合比を調整することにより複合体中の空隙を制御したゲルキャスト成形体の還元焼結における黒鉛化挙動への影響について検討を行った。

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三宮 拓実「材質の異なるボールを用いた石炭灰のメカノケミカル活性化及び化学構造の変化」

本研究では、石炭灰に遊星ボールミルを用いたメカノケミカル(MC)処理を行い、粒子表面の活性化をさせる過程で、MC処理に用いるボールの材質を変化させ、石炭灰粒子の化学構造やアルカリ溶液中でのイオン溶出挙動を測定することでMC処理のメカニズムを調査しました。結果として、ボールが粉体に付与するエネルギーや、ボールと粉体間に生じる摩擦力が結晶性や粒子径に影響を与えており、固化体の圧縮強度や化学構造に与える影響を明らかにしました。

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今後の抱負

徐 玉萍さん 
今回の受賞は指導教員である白井准教授、辛特任助教、加藤特任助教はもちろんのこと、研究室スタッフの方々、学生らのお力添え・御協力なくしては得られないものであり、誠に感謝申し上げます。今回の経験を糧として、研究分野のさらなる発展に貢献し、一人前の技術者になれるよう今後一層研究に励みたいと思います。
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舟橋 由晃さん

今回の受賞は指導教員である白井孝准教授を始め、研究室スタッフの方々や学生らの御協力なくしては得られないものであったと考えております。今回いただきました賞に慢心することなく、研究分野のさらなる発展に貢献して継続して評価を得られるように今後も一層研究に励んでいきたいと思います。

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三宮 拓実さん

今回の受賞は指導教員である白井孝准教授を始め、特任助教の辛先生や加藤先生、研究室スタッフ、学生らの御協力なくしては得られないものであったと考えております。また、今回の受賞は、これからの研究活動への期待の表れだと捉え、日々の成長を大切に研究に取り組みたいと考えております。

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