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工学専攻電気・機械工学系プログラムの戸澤 遼さん、烏帽子田 拓海さんが2023年度無線通信システム研究会 奨励賞を受賞しました。

2024年06月11日掲載


受賞者

工学専攻電気・機械工学系プログラム (岡本 英二研究室)

戸澤 遼

烏帽子田 拓海

受賞名

電子情報通信学会 2023年度無線通信システム研究会 奨励賞

(電子情報通信学会無線通信システム研究会 研究活動表彰 2023年度)

受賞の内容

戸澤 遼「外部符号連接カオス符号化変調における多元LDPC符号を用いた復号性能改善の検討」

近年、IoT端末の増加に伴って無線通信のセキュリティ向上が求められている。この課題に対して我々は送受信機の中で暗号化を施すカオス符号化変調というものを提案してきた。しかしカオス符号化変調では暗号化という側面から一般的な誤り訂正符号との併用では性能が制限されていたが、多元誤り訂正符号と用いることで大幅に特性が改善することを示した。

烏帽子田 拓海「5Gミリ波車両無線通信における車載センサと地図情報を用いた適応的ビーム幅制御手法の検討」

第5世代移動通信システム(5G)において自動運転の実現に向けて、高速通信が可能である数十GHz帯の電波(ミリ波)の使用が検討されています。しかしミリ波帯の電波は、伝搬損失が大きく長距離伝送に不向きです.そのため、特定の方向へ電力を集中して放射し、GPS等の車載センサで車両座標を推定してビーム角度を切り替える必要がありますが、車載センサは誤差を伴いビーム角度を正確に制御することは困難でした。そこで、車載センサから得られる誤差の分散と地図情報によりビーム角度、ビーム幅を適応的に変化させる高精度ビーム制御手法を開発し通信性能を向上させました。

今後の抱負

戸澤 遼さん

この度はこのような貴重な賞をいただくことができ大変嬉しく思います。ご指導いただいた岡本先生、多くの意見をいただいた共同研究先の皆様、並びに研究室メンバーに心より感謝申し上げます。今後もカオス符号化変調の性能改善、無線通信全般の発展に貢献できるよう励んでいく所存です。

左から、2024年度無線通信システム研究会委員長 眞田幸俊先生(慶應義塾大学)と戸澤さん

 

烏帽子田 拓海さん

この度は、このような賞をいただいたことを大変光栄に思います。指導教員の岡本先生のご指導や研究室のメンバーの協力によりこのような賞を受賞することができました。御礼申し上げます。今後は複数車両複数基地局を考慮したシステム構築及びシミュレーション評価を考えています。

左から、2024年度無線通信システム研究会委員長 眞田幸俊先生(慶應義塾大学)と烏帽子田さん

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