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工学専攻物理工学系プログラム木野 優希さん、材料機能プログラムの纐纈 大幾さん、鬼頭 海都さんがAEIS2024 Poster Awardを受賞しました。

Campus life

学生生活

2025年3月11日掲載


受賞者

工学専攻物理工学系プログラム

木野 優希

工学専攻材料機能プログラム

纐纈 大幾

鬼頭 海都

(星芳直研究室)

受賞名

The 4th Asian Symposium on Electrochemical Impedance Spectroscopy (AEIS2024) Poster Award

(AEIS2024)

受賞の内容

木野 優希「3D Impedance Analysis on Dissolution Behavior of Stainless Steel Covered with Oxide Thin Film in PEFC Simulated Environment」

燃料電池自動車のコスト削減に向けて、燃料電池スタック部品のセパレータ材料としてステンレス鋼が検討されていますが、燃料電池の稼働環境や部材接合の観点から高耐食性と低接触抵抗性を両立する表面処理が必要となります。本研究では、ステンレスセパレータへの酸化物薄膜を用いた新規表面処理法を開発し、3Dインピーダンス測定と接触抵抗測定により酸化物薄膜を有するステンレス鋼が高耐食性と低接触抵抗性を発現することを明らかにしました。

纐纈 大幾「3D Impedance Measurement to Monitor Etching Rate on Metal-assisted Chemical Etching of Silicon Electrode with Deposited Silver Particles」

銀粒子を担持したシリコンを用いた金属触媒エッチングによって形成されるシリコンナノワイヤは、太陽電池やリチウムイオン電池といった分野への応用が期待される規則的な微細構造を有します。しかしながら、シリコンナノワイヤの形成メカニズムやエッチング速度に関する詳細な知見は十分に解明されていません。本研究では、金属触媒エッチングが電気化学反応によって進行する点に着目し、3Dインピーダンス法を適用することでエッチング速度のモニタリングに成功しました。

鬼頭 海都「Impedance Analysis on Dissolution Behavior of Copper Tubes with Carbon Film」

銅は熱伝導性に優れるため、空調機器における伝熱管として使用されています。しかしながら、銅管を製造する過程で管の内側に形成されるカーボン皮膜に起因して孔食が発生することが問題となっており、製造された銅管に付着したカーボン皮膜の量(残留C量)を評価する方法が求められています。本研究では、電気化学計測を用いた残留C量の評価法の確立に向けて、電気化学インピーダンス法をはじめとした電気化学測定を適用することで、カーボン皮膜を有する銅管の溶解挙動の調査をおこないました。

受賞者のコメント

木野 優希さん

この度は国際学会でこのような賞をいただけたことを大変光栄に思います。指導教員の星芳直准教授や共同で研究をしてくださる加藤慎也准教授のご指導、研究室のメンバーの協力に御礼申し上げます。この受賞を励みにして今後も引き続き研究活動に邁進したいです。

纐纈 大幾さん

自身にとっても大きな挑戦となった国際学会で、このような賞をいただけたことを大変光栄に思います。修士1年という立場ながら、このような貴重な機会をいただけたことに心から感謝しております。手厚いご指導を賜りました星芳直准教授をはじめ、加藤慎也准教授や研究活動を支えてくださった研究室のメンバーの皆様に深く感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、これからも研究活動に一層尽力してまいります。

鬼頭 海都さん

この度は、このような栄誉ある賞を受賞することができ、大変光栄に思います。日頃よりご指導頂いている指導教員の星准教授ならびに共同研究者の皆様、そして研究室のメンバーに、この場を借りて感謝申し上げます。今回の受賞を励みとし、今後も研究活動に精進していきたいです。


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